レビュー一覧

「ソフレ部下」の中の短編の続きのお話です。短編(ファーストバイト)を読んだ時はヨシロウ君のことを考えて切なくて切なくて涙しました。このお話だけでも楽しめますが、ファーストバイトも読んで頂くと、よりヨシロウ君の悲しみが胸に迫るかと思います。そして、報われて良かった！と倍嬉しくなるはず。恋することを諦めてきた人生、男性を好きであるが故に疎外されてきた過去、誰かを好きなることを恐れてしまう気持ち、それらがこの「恋チン」で紆余曲折あったけど癒されて、幸せになれて、本当に良かった！！ありがとう和気君！！ヨシロウ君の作るお弁当やご飯が美味しそうで、そこも見所。

何もかも諦めて自分を責めて生きている受けが可哀想で可哀想で。ノンケだろうがゲイだろうがなんだろうが生きているんだからご飯は食べるのに、ご飯を一緒に食べる、たったそれだけのことですら拒否される切なさがもう泣きそうでした。結婚も孫も出来なくて、親に申し訳ない、自分が悪いと己を責め続ける辛さとやり切れなさがよくわかるので、加美さんが不憫です。和氣くんも加美さんに気持ちが届かない苦しみが辛そうでした。届かなくて心が冷える表現がとてもうまかったです。それでも和氣くんが側に居てくれて良かったです。現実にはあんな派手な告白は難しいと思うけど、それが当たり前になる時が早く来ればいいのに。和氣くんや加美さんや加美さんのお母さん、孤独を身に染みて知ってる人間からすれば、愛情を向ける相手の性別など1番大きな問題ではないと思わせてくれる作品でした。あと、田口さんはそのうち、加美さんの親友というか味方になっていきそうな気がする･･･。

( °Д°)ﾊｯ コレってファーストバイトのあの子？！と気づいたのは田口のおかげです。ありがとよ、クソ野郎。いやもう、報われてよかった、、！正直与士郎くんが陰気で気が滅入ってくる気がしないでもないんですが、和気がピチピチ元気なので相殺されました。自分から一歩踏み出さないと、与士郎くんはしあわせをつかめなかったんだろうな。よかったね、と目を細めつつ読了しました。お腹すいた。

なるほど、読みは「レンチン」なんですね。しかも「ソフレ部下」の「ファーストバイト」の与士郎の話でした。味オンチ新人アナ×料理上手恋愛諦め系ゲイ。ファーストバイトで切ない失恋をした加美が、得意の料理を介して恋愛に恐る恐る足を踏み入れていきます。ですが、どうもやっぱりストーリー運びが強引かな〜。出会いや距離の詰め方、同僚その他周囲の人間、クライマックスの想いの伝え方にしても、更にはその結果にしても、んっっなわけあるか！ってなります。けど終盤の与士郎が料理に込める想いとかじんわり良かったし、何よりガツガツ食べる男は良いな。で☆おまけです。

レビューを読まずにサンプルだけ見て購入したので、前作「ソフレ〜」に収録されていた短編の彼のお話だったということをあとがきで知りました……！あちらの短編は失恋ものでとても切なく、一度読んだきり読み返せずにいたのですが、あの後にこんな素敵なストーリーがあったとは。良かったねえ加美さん……！！攻めの和気さんのキャラがとにかく真っ直ぐで、言葉もド直球で、喜んだり傷ついたりする加美さんの気持ちがよく分かりました。悪気のない言葉だからこそ刺さる言葉。見ていて胸が痛くなるシーンがあり、泣きました。後半はかなりヤキモキ……というか、早くくっついてえええ〜！！と願いながら見守るような気持ちで読んでいました。最後はハッピーエンドで良かったです。エローなシーンは少なめでしたが、やってることがエロかったです……物足りない方もいるかもしれませんが、このお話ではこれで充分かな。エロシーンよりも幸せそうにご飯を食べている姿の方が嬉しい！見たい！と思える一冊でした。

紙版出てから発売ジリジリ待っていました恋チン続編、とても良かったです。続編だと受けの加美さんの性格も相まって「自分は相手の邪魔になるのでは」と悩むパターンかな〜と思ってたんですが違いました。成長を感じる…前作を経た2人の揺るぎなさが微笑ましく安心して見てられます。そして本編後の5話目にあたる短編、最初の短編読んでた読者には感慨深いものがあるのでは。過去にけじめをつけ能動的に幸せ求める2人のこれからの幸せを祈るとともに新たなカプの萌芽を感じ是非スピンオフ希望です

ファーストバイトのアレの続きなんだー！良かった(´•ω•̥`)報われない話だったからこのままで終わらないでくれーって思ってたんで。ただ、確かに話の持っていき方が強引かなぁ。もうちょい心理描写をしっかりじっくり描いてほしい。レポーターじゃなくてもうちょい別のキャラでの出会い方なかったかなぁ…あんまり現実味なくてイマイチ感情移入出来ませんでした。

レンチンね！なるほどね！(笑) ノンケ×ゲイって本当切なくて大好きです。最初はやたらグイグイ来る正直な攻めにただ押されがちなだけだったのが、好きになってしまい、でも気持ちは言えず。受けがゲイであること知って「全然気にしませんから」って言葉、辛いなぁ〜。 両想い！？と思いきや、相手には「何もしなくていいから」って身体だけの…切ない！ 誰かのためにご飯を作ることも、誰かが自分のためにご飯を作ってくれることも、どちらもとても幸せなことだと改めて感じさせられます。幸せな関係だなぁと胸キュンでした。 エロなんか無さそうな感じなのに、ガッツリは無いけど良い具合にありました。〜〜ここから、2巻読んで追記です。〜〜2巻必要だったかなぁと思ってしまいます。1巻は大好きだったので残念。和気くん(攻め)の母親が出てきますが、これが実は母親っていう設定も唐突で。家庭の味や優しい料理の話なので、あのような形で母親が出てくるのも悪くはないけど、1巻で佐倉に切ない片想いしていたから、次は和気くんと女とのあれこれで傷つく姿を見たかった。SNS絡ませてくるのも面白味はあるけど、同じお弁当箱upしたりしたらあれ絶対特定されるやつでしょと変な心配してしまった。Hシーンもせっかく絵は良いのに乱雑な印象で、もっとじっくり読みたかったです。コメディ寄りと思って読めばマシかな。そして田口さん好きだったけど、この人はゲイにしないでほしかったな。

「ファーストバイト」はとっても良かったです。で、ついこれ買ってしまいました。しかし、皆さん、「ファーストバイト」に引きずられて評価が異様に高くなってませんか？(「ファーストバイト」は物凄く良かったです。分冊出たら欲しい人も多いはず。)そりゃあ、与士郎君が幸せになったのは良いですよ。でも、ストーリーとしては最初の頃は話に個性があっておもしろいんだけど、後半過ぎるにつれどっかで見たことあるような展開になって、なんか作者さん投げやりになってるんじゃなかろうかとまで思えて来て…。それと、どうしてこのシーンでこの絵なのと思うカットがいくつかあって、この作者さんとは感性合わないかもと思いました。

２巻が出てたんだな〜と久々にこの作者さんの本を読みました。ソフレ部下の短編からここまで拡がるとは、と正直意外。うーん…１巻より更に、心の機微という点で合わないなぁという感じでした。「可哀想」の表現が特に。周囲の悪意や理不尽をこれでもかと強調して、その反動で「健気」を落としこんでくるのが苦手。人との距離や気持ちの近付き方も極端で乗れませんでした。母親エピソードがなければまだ読めたかも。辛口評価すいません。