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待ち焦がれてました!多分今までで一番読み返した回数の多い、大っっ好きな作品の過去編。本編ののちに作られたようですけど、そうとは思えない完璧な辻褄合わせで、これがあって完成する話だなぁとしみじみ思います。そして切ない。はじめから結ばれないことが分かっている二人。まさにインディゴの気分。恋人でもない、ただの友達でもない、「なんとも説明しづらい関係」を、木島も城戸もお互い実はすごく引きずっていたのですね。そりゃあ書けなくもなるわ。ただの妖しい嘘つきじゃなかった理生という人に、そして理生に向ける城戸の想いに、胸打たれました。城戸と理生、久住と理生、それぞれのセックス描写あり。切ないハッピーエンドの完結編です。
もうですね。素晴らしいです。体の芯にどしんとくるような作品です。毎月雑誌を今か今かと待っていました。ストーリーもよいですが、それよりも人と人のぶつかり合いが見どころと思います。登場人物は非常に魅力的だけれどかなり癖がある人たち。城戸は優しい人ですね。でもリオに対しては中途半端で誠実ではないし保守的。リオは、これぞ真面目系クズってやつね。弱い部分や屑い部分やかっこ悪いところをこれでもかと見せてくるのに、なぜか色気や高潔さがある。城戸のような人(ふつうである自分を越えられない人)がリオの美しさに惹かれるのはわかります。蒲生田はもう、これはエロ作家の文化遺産のような人ですね。リオの精神的な父親です。まあ、言いたいことはたくさんありますが、それは別の機会で。ただ、圧巻なのはエロシーンですよ。なまめかしくも色っぽい城戸とリオの絡みがほぼ毎月あるのです。それがまたすごいのよ。熱や体温ががつんと伝わってきてすごい。いつもすごい。それがほぼ毎月。サービス精神というよりは、これもまたエロ作家として腹をくくっている丸木戸さんの強さみたいのを感じるのです。
背景と構成がしっかりしていて、前作を大きく超える素晴らしい作品でした。何より、木島の色気とか、かわいらしさがたまりませんでした。文学に携わる人々を描いているせいもあるのか、表現や言葉も文学的で入りやすい。よく文章力ない作品ありますからね。洗練された大人の漫画です。
丸木戸先生の新作、わかってましたけど、最高でした!!ハッピーエンドとか、バッドエンドとか、人生ってそんな簡単じゃないんですよね。2人の燃えつきなかった炎が鈍く燻って、やるせない気持ちになりました。圧巻です。本当に素晴らしい。
久し振りに感動した。前作「ポルノグラファー」とセットで完成する作品。昨今のBLでこれだけのヒューマンドラマ読めるのはとても希少。最後タクシーでのシーンは二人のやるせない感情が一気になだれ込んできました。これは「読むに値する数少ない作品」です。
なんですかこれは!!!最高過ぎませんかっ!!星5じゃ足りない……です。過去編兼完結編ということですが、城戸さんと木島さんの昔話がメインでハルくんがずっとモヤモヤ気にしていた2人の過去がガッツリ知れます…エッチだった…木島さん、昔はこんなに可愛かったんだなぁ…。この話のネタバレにはなってしまいますが、やっぱりポルノグラファーを読んでからの方が楽しめると思います。最後の15Pくらいでハルくん出てきます。相変わらずクスッと笑わせてくれる作品、大好きです!
実写化が決まり再読しました。丸木戸先生の作品はみな好きですが、ストーリー性において本当に素晴らしいと思ったのは、ポルノグラファーよりこの作品です。すでに別々の道が決まっている二人。でもその事に違和感を感ぜずに、過去篇における二人の気持ちの高まりと推移と着地点が、物悲しく、寂しさと諦めを交えて、今の静かな幸福が語られています。素晴らしいと思います。恋の成就が決まり事のこのBLのなかで、この難題に納得のストーリーは他にないようにすら思われました。余韻ののこる作品です。
構成力の勝利。BLとかは抜きにして、ストーリーの運びがすごいと思った。理生の時に嘘を交えるキャラは多少の遊びがあって辻褄を合わせやすいにしても、すごく巧い。城戸が同級生の才能を目の当たりにして、自分の才能の無さを思い知り作家志望を止めるあたり、ジャンルは違うものの自分にも覚えがあってリアルに苦しかった。城戸が理生の作家人生に関わり、それなりに理生の納得いく形にまで付き合った事は、編集者である城戸にとって理生以上に大きな意味を持ったのでは?…なんてことを考えてしまうほど、リアルで感情移入させられた作品でした。まずい!ガッチリ掴まってしまった!そんな気分です(笑)
私の好みの問題ですが、暗いです。病みではないのだけれど、全体的に暗いイメージしか残らなかったです。読後も一応ハピエンのはずなのに、ちっとも晴々しくない。何でだろう?
黒髪美人受けが好きなのでなんとなく〈ポルノグラファー〉から読んでみたのですが、素晴らしかったです。読後、映画を観た後のように何度も読み返すような、いつまでも頭に残る作品でした。処女作がヒットして有名になる作家さんは多いですが、その処女作から全然未熟な面が見受けられないので同人時代にすでにプロの域に達しておられたかと....もっと早く出てきて欲しかったです。切ない系が嫌とか好みの問題じゃなく、この作品を低評価される方はどんな作品を高評価されるのか問いただしてみたいくらいです。多くの作品が攻めと受けを中心としたストーリー展開であからさまな当て馬が出てきたり無理な展開があったりしますが、最後にラブラブになるのを見たくてそれを我慢して読むという事も多かったのですが、この作品はBLというジャンルを超えてストーリー構成、人間関係の微妙さともどかしさが伝わってきてそれでいて萌えさせてくれる貴重な作品だと思いました。
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待ち焦がれてました!多分今までで一番読み返した回数の多い、大っっ好きな作品の過去編。本編ののちに作られたようですけど、そうとは思えない完璧な辻褄合わせで、これがあって完成する話だなぁとしみじみ思います。そして切ない。はじめから結ばれないことが分かっている二人。まさにインディゴの気分。恋人でもない、ただの友達でもない、「なんとも説明しづらい関係」を、木島も城戸もお互い実はすごく引きずっていたのですね。そりゃあ書けなくもなるわ。ただの妖しい嘘つきじゃなかった理生という人に、そして理生に向ける城戸の想いに、胸打たれました。城戸と理生、久住と理生、それぞれのセックス描写あり。切ないハッピーエンドの完結編です。