レビュー一覧

最後まで読みました。同じ様にドロドロしてるジャンルの中でも物語りとしては綺麗に帰ってこれないので半端だと感じます。

読後、三嶋や谷崎など読みたくなりました。山岸さんの日出る処の天子、萩尾さんの残酷な神が支配するも！台詞のないコマからとても複雑な心情が伝わる良い作品でした。読み終わった後もしばらくどっぷり世界な浸れる作品に久々に出会えた満足感高い内容です。

渡瀬先生のお名前が懐かしいのと、当時よりもよほど上がった画質と力量、キャラクターとストーリーの重厚さに、改めてこういう作家さんだったのだと思い知りました。カテゴライズしてしまえばＢＬなのでしょうね。ただ、ポップなものでないです。闇が冴え渡るほど美しくて切ないです。

面白いんですよ？面白いんですけど最後が綺麗なストーリーを求めすぎて話がおざなりになってる。学友二人がどう思ってたのかも気になったし、結婚の話はどうなったの？てか死んだの？あの家どうなっちゃうの？たくさんの疑問を残し、衝撃的展開なのにさらっとあっさり終わります。は？え？？と読者は置いてきぼり。最後までは面白かったのに本当に残念。後日談で読み切り描いて補正してほしい。

無料で読めた一巻がすごく良くて何度も読んで、楽しみにして2.3巻も読みました。うーん、衝撃のラストとあったのでネタバレが見たくなくてレビュー見ずに迷わず買ったけど、こんな終わり方だったら一巻でやめとけばよかった。。2巻はただただ痛ましく、3巻でやっと見えた幸せもあっという間に散ってしまいます。死んで終わる、というのが美しい時もあるけど、これは違う。小さい頃から精神的にも肉体的にも酷いことをされ続けて育った青年がまたしても身勝手な大人に殺されるなんて、全然納得出来ない。この終わり方じゃただただそうま様が可哀想で仕方ありません。雰囲気は凄く良くて、一気に読んでしまったけど、もう読み返す気には当分ならないと思います。文学的、？この時代の雰囲気は凄く良く出てるけどストーリーはとても陳腐でした。ツッコミどころ満載。ハッピーエンドじゃなくてももっと綺麗に終わって欲しかった。残念。

ケ●掘り系だと知ってたら読まなかった。カテゴライズしていてほしい。でも、あまりにドロドロで興味本意で読んじゃった…お話の筋は面白いです。しかし、●ツ掘り系、いつも思うんだけど、事前準備もなくいきなりって汚い事にならないのかな~。皆様、いつも直腸の中はナニもなしなのかなぁ~。或いは直腸の中スッキリを見計らう!?と、それが気になりました。

とても重苦しかった。すごい愛憎劇でした。

渡瀬悠宇がBLを描くのか、と半ば作家買いしましたが時代考証と創作の匙加減は流石としか言いようがありません。もちろん、軽めのハッピーエンドをお望みの方なら合わないと思いますが、基本的にBLがお好きな方は障害やすれ違いが好物だと思うので時代物特有の言い回しが苦手でなければ読み応えは保証します！でも幸せな抱き合いが98パーセント登場しないので、覚悟の上で購入されることをオススメします。ふとした瞬間に蒼磨と正崇を思い出して胸が詰まりそうになります…ふわふわとした恋ではなく、相手を赦し受け入れる愛の重みを描いた作品でした。

絵はキレイだし、ストーリーもお約束だけど、それなりにいい味あった。だけど、主人公を無理矢理落とすシーンからえらくステレオタイプというか脈絡ないぐらいスタンダードになってしまってて気が抜けた。残念。

友人とこの作品について話していて、「名作は引きずる」という格言が出来た（笑）。読後、しばらく浮上出来ないくらい薄暗い内容。やりきれない。だけど上中下、雰囲気を壊さず繋げて纏めるなら、このエンドが一番しっくりくるのかもしれません。ハッピーエンドにした途端、この話は安っぽくなると思う。歪んだ愛と執着がお好きな方にはオススメですが、気楽なノリなぞ少しも無いのでご注意を。攻めの人生を思うと本当泣ける…。