背徳のマリア【イラスト入り】

綺月さんの実質的なデビュー作。中のイラストは…ですが、リニューアルされた表紙が雰囲気あってとても素敵です。同性同士の恋愛に「もしも2人の子どもを作ることが出来たなら…」という願いは頻繁に出てきますが（昨今はオメガバースでそれが可能な世界が広がりましたが）この作品はその”愛する人と子を成す”というのがテーマ。加筆修正がかなり行われているとは言えデビュー作でこんな作品が書けるのはすごいです。今だったら「もうちょっとソフトに」と書き直しをオーダーされるかも。男性の女性への性転換、精子同士の授精、はたまた受精卵を男性の体内に移植する等、荒唐無稽な展開は多いのですが「大好きだ〜」「ずっと一緒にいよう〜」というお手軽ライトなBLに比べると最初から最後までズ〜ンと重い。学生時代から長年に渡る片想いを抱えた同期の医者同士、お互いたった一人の家族である兄弟同士と２CPの恋愛が描かれていますが、どちらも執着愛がすごい。Hシーンはそれなりにありますが決してそこに萌えはなく常にヒリヒリと痛々しい。（1巻の最初は男女のシーン、後半では輪姦されるシーンがありますので地雷の方はご注意）この２つのCPを結び付けるのが一見脇役の医師安藤なのですが、彼の武骨ながらブレないキャラが良いです。どちらのCPもハッピーエンドとはいかず読後感は決して良くないのですが、身体にメスを入れ自分と言う人間を世の中から抹消しても、恋焦がれた人と結婚という社会的な補償を得ても常に不安定な心と隣り合わせだった彰が、脳と半身に障害を負ってようやく身も心も圭介に委ね笑顔を見せる事が出来たのは、2人にとっては究極の幸せの形だったんだろうなと思います。結城・和巳の黒崎兄弟については『龍と竜』でどうやら和巳が次郎と自分の精子で受精卵を作り上げて、安藤の助けの元に北海道で赤ん坊を育てるつもりだ…というくだりがあります。いつか安藤のその後と共にスピンオフが読めたらいいなと思います。（ところで『龍』の方では名前が”和己”と誤表記されています…汗）読みごたえがありますが非常に重く暗い作品ですので、精神が上向き（？）の時に一気に読むのをお勧めします。

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色んな意味ですごいな作品です。特殊な設定や禁忌を冒す、作家さんの大胆さに脱帽します。ネタバレ読んだせいか、グロイシーンもあまり衝撃をうけなかった。ただ、主人公の執着があまりにも痛い、もう一途で表現しきれないほどの狂気。それでもなぜが純粋さが感じられます。ハッピーエンドとは言い難いが、それでも最善な結末だと信じたいです。描写がうまくて、よみやすい。重い話たけど、味が深いです。性別だけのせいで、憚れる愛。この悲しすぎる現実。意外とBLらしさを伝わってくるじゃないかな。

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綺月先生の作品でも重めのほうかと。今の時代では商業誌としてOK出ないのでは…と思えるぐらいダークで現実味のない特殊設定部分があり、BLというジャンル、BLファンタジーとして読むには抵抗感あると思います。独特の世界観なのでハマる人はハマると思います。執着や究極の選択の末の結末がかかれているので、重たい話を読めるときに読むのがいいかと。別視点からだと「龍と竜」の黒崎の存在が気になったりなぜ北海道に行くのか気になったのかという点をスッキリさせたい方はこの本読むとスッキリすると思います。安藤というイイキャラがいるので彼の後日談と黒崎の後日談がいつか読みたいです。

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表紙が素敵なのと、48時間1ticketで借りてみました。うーん、BL じゃなくてもいいのかな、という感じです。男性では恋愛対象にならないから女性の身体になって恋愛に持ち込む、という考え方が、BL ではないので…かと言って普通の小説と考えても、あまりにコウトウムケイですし、お勧め出来ません。

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これはBLですか？まだ上巻の半分しか読んでませんがTLではないでしょうか？正直TLって読んだ事ありませんが、今のところ女体との絡みのみです。心情はBLのつもりでしょうが、それならそうと書いておいてほしかったです。飲酒運転はしてるし、周りを巻き込んでのメチャクチャなストーリーだし、もう読みたくないです。表紙買いした為、表紙に★１つ。

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