異世界料理道

飯テロです。鮮やかで瑞々しい赤身に甘みのある白身が寄り添う豚の三枚肉に合う味付けは何だろう揚げようか煮ようか炒めようかそれとも直火で炙ろうか…句読点を忘れてしまう程の悦楽の飯テロ小説。しかも狩猟&解体段階を含む稀有な様式です。しかし本作をごく短く説明しようとすると…「異世界にパラレル転生してアレコレする内容です！」と言う説明を挙げてしまう事になりそうで勿体無いので、あえてど真ん中を外した部分をご紹介して魅力を知って頂こう、と言う意識の元にもう1度短く説明を試みると…「十七歳の料理男子が異世界にパラレル転生して、絶世の狩猟系ツンデレ娘と二人暮らしでアナタ獲ってくるヒト&ワタシ料理するヒト（男女逆）をする話」かな。…いや、足りないです。そういうことではなく、いやそういう話なんですけど、パラレルだから基本トンデモ話の筈なのに適度にリアルな空気があって、言葉遣いや言い回し全体に誤りが無いので気持ちよく読めると言う事と、世界観とさらに登場する飯の美味しそうさ加減が他に類を見ない小説と思い、これはレヴューせねば！と勝手にメラメラしてしまいました。良いですか、刀持って狩をする褐色ツンデレ娘ですからね。美味しゅう御座いました。次巻もお待ちしております。

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話の歩みは非常に遅い。が、まだ数巻しか読んでいないがおそらく飽きずに読破できるであろう文章ではある。ありがちなラノベのどうしようもなく疲れる文章と構成に慣れていると、久々に「小説」を読んだ気分になれた。設定としては目新しくもなく、キャラ付けも普通かもしれない。ただ、それがうまく噛み合って活きている。ただのあるあるでも王道でもなく、趣味に走っただけの自己満足さもない。ご都合主義的な状況説明が一切ないままの転生（転移）というのもそこまで珍しいわけでもないのだろうが、ストーリーとして無理がない。定番としてハーレム的にモテまくってもいるものの、無理なエロスもなければ、状況的にありえなくもないモテ方。ヒロインたるアイ＝ファなどこれが野生の…というか素のツンデレなのだろうが、それもまた無理がまったくなく必然としか思えない言動であり、嫌味なく、当然の言動が終着したら結果としてのツンデレ。（こんなに無理なく可愛いツンデレは個人的に初めて見た）。難点をあげれば（こういった未開文明社会だと短命なので仕方ないだろうが）、主人公もヒロインも17歳と若すぎる。年齢に不相応な落ち着き。ヒロインはともかく主人公など特に、もっと理性ぶっとんでるのが今どきの男子高校生なのではと感じてしまう。もちろん、性格設定が不快なわけではないが。異界料理モノとしてはややレアに、バンバンに貶されるし、獣の解体以外は特に知識チートを発揮していないのは全体の面白みをあげていると思う。

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コミックを読んで、こちらも読みたいなと思いました。どちらもすごくサバイバル感が半端ない。未開すぎ！これからどうなるのか、この話がすごい続いていることもあり、わくわくします!

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料理好きにはたまらないね。架空の食材からいろいろ想像するのもオモシロい。

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