一度は愛に傷ついて

ある日、元夫からの脅迫とも云える内容をヒロインの兄が受け取ったことから始まるお話です。異性に対し怖れと不信感を抱き心を凍らせてしまったヒロインを案じる兄と父親。裕福な企業の家族と、ヒロイン自身も売れっ子モデルであったことから、元夫の卑怯な策略に対抗することになって、このお話は始まりますが、この作家さんがアチコチで描いてきたお話がアチラコチラに顔を出し、読んでいてもイマイチお話に身が入りませんでした(^◇^;) 最後の方でも、ヒロインがヒーローに恋していることを自覚するシーンもある様でなくまた、ヒーローがヒロインに惹かれたキッカケも分からずじまいで、元夫対策の為としながらも元夫の出番は殆どなく、世間体とヒロインに馴染ませる時間稼ぎみたいに感じて、ちょっと興ざめな気分のまま読破した感じです…(^_^;) 強引で傲慢にも見えるヒーローに抗いながらも惹かれていくのは分からなくもないものの、心の変遷というよりも状況の変化がもたらした感じで、側にいてくれたことがヒロインを自身の壁を乗り越えさせた感じで、それをヒーローのキスや手練手管にスッカリ引き込まれて恋に落ちた感がして、ちょっと違和感が…(-｡-; とは言え、女性にも世間にも世馴れた大人の男と、ちょっとウブなところを持ちながらも優しく健気であることを隠して気を強く持ち、自分の足で立ち、自分の面倒は自分で見る大人の女性で在ろうとするヒロインとのバトルとトークと状況の変化を楽しみたい方には、感動するシーンはないものの、良いかと思いました…(・ω・)ノ

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