
私説昭和文学
「……死のう」。太宰治と山崎富栄の入水自殺。その最期の夜の他、様々なエピソードを描く。人物や当時の町並等が極めて精緻に描写された、映画を観ているような漫画世界。太宰治 他、永井荷風、梶井基次郎、坂口安吾の計4人の作家を描いた、文学ファンに特にお薦めな作品。
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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素晴らしかったです。わたしは坂口安吾がこの中では一番好きな小説をかくひとで(青鬼の褌を洗う女、わたしは海を抱きしめてゐたいなど)安吾のバックボーンにある新潟の海が色まで見えるように表現されていました。太宰のキザで屑なところも余すことなくかかれており、そのなかでも三島、嫌いだといいつつも無視もできない神経を逆撫でされるしかし、才能はあり視界に入ってくる目の上の出来物のような部分に苛立ちを覚えていた三島も登場して満足です。志賀直哉に関しては、当時文壇の大家で本物の上流階級の志賀直哉がですよ、庇を貸したら母屋を乗っとる恥知らずとまで太宰のことを辛辣に言っていた事実があり、かといって志賀直哉は才能ある若い者に嫉妬して潰そうとするタイプでもないのに(小林多喜二などには優しくしていた)そんな、本物の上流階級の人は泰然としていれば良いものを無視できない太宰を癇に触ると感じていただろうエピソードも盛り込まれてよかったです。まあそんな太宰ですけど、安吾は(むしろ安吾だけは)愛していたんじゃないかなあ…なんて思っているんですが…不良少年とキリストなどを読むとですね。とにかく、村上もとかさんで文豪のエピソードが読めるなんて僥倖です。是非シリーズで出して欲しい。泉鏡花や芥川、中原中也や萩原朔太郎なども読みたいです!あと、武者小路実篤もおもしろいとおもうのですが、人生が長すぎるかなあ…武者先生は90まで生きてますしね。その際は岸田劉生と是非是非絡めてくれたら嬉しいです。麗子ちゃんのモデルの話辺りを。でもこの前後編のスタイルだと長すぎかもですね。とても気に入った一冊でした。