白百合の令嬢

シドニーで新しく生花店を開いたソーニャは注目の的だった。若く美しく聡明で、アレンジメントの腕もいい。その彼女が伯父マーカスと親しいのがデイヴィッドは不安だった。もしかしたら、裕福な伯父の妻の座を狙っているのかもしれない。出自の不明な女性との結婚など、由緒ある一族が許すはずがなかった。彼女の素性を調べ、正体を明らかにしなければ……。一方、マーカスに連れられて晩餐会に出席したソーニャは、デイヴィッドを紹介され、激しく心を揺さぶられた。彼は明らかに、わたしを財産目当ての女だと疑っている。なのになぜ、すべてを打ち明けてしまいたい衝動にかられるの？■伯父を守るつもりでソーニャの秘密を暴いたデイヴィッド。皮肉なことに、その素性を知ったが故に彼女に強く惹かれていき……。愛の喜びと苦しみを、実力派作家マーガレット・ウェイが大きなスケールで描いています。渾身の一作を、どうぞご堪能ください。

（※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています）

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• 5

  kooさん

  2020-01-18
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  ヒストリーものの要素も含む、気品漂うお話でした。出自に翻弄されながらも凛と強く生きるヒロインと、ヒロインをひと目見たときから強く惹かれ、最初は勘ぐるも、とにかく守りたいと一途に想うヒーロー。前半にはヒーローが嫉妬や猜疑心に駆られる場面もありましたが、嫌な感じを受ける表現もなく、それも良かったです。まぁ、ヒロインが絶世の美女でなければこうはいかないと思うと、夢物語なのですが、お話には夢物語をのせたい。そう思わせる、お話でした。

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• 5

  ジェミニさん

  2016-08-28
  ※このレビューにネタバレが含まれています。

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  面白かったです。ヒストリカルではこういった貴族の継承やそれにまつわるサスペンス要素満載なストーリーはよくありますが、現代でしかも舞台はオーストラリアと舞台もちょっと目先が変わっていて、ドラマティックなお話についつい引き込まれてしまいました。

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