桃源郷で待ち合わせ
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桃源郷で待ち合わせ
「今日、人を殺すの――」学年でも人気者だったきくちとみなみ。そんな二人と久しぶりに会話をして浮かれる一(はじめ)だったが、彼女たちから衝撃の告白をされたことで日常は一変する――…。ウィングス・マンガ大賞衝撃の受賞作「桃源郷で待ち合わせ」ほか、不器用な3人の愛の行く末を描く「最終上映」、そして、二人の女性の再会愛を描く「戀」を収録。絶望と希望と愛を繊細な筆致で鮮烈に描きだす、秋60デビューコミックス!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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桃源郷で待ち合わせ
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「今日、人を殺すの――」
一は同じ中学に通っていた人気者・きくちとみなみから、男5人の殺害計画を告白されます。
いつ通りの日常に突如舞い込んだ非日常。
殺害の動機は、目をそむけたくなるような現実でした。
憧れていた二人からの急な告白に追いつけない頭と心。
それでもはっきりと分かる気持ちはただ一つ。
「おいていかないで」
シリアスな話に思えますが、それ以上に感じるのは切なさと悲しさ。
綺麗で繊細な絵柄が感傷的な気持ちをより一層引き立てます。
二人の境遇に同情し、幸せな未来を願わずにはいられません。
表題作「桃源郷で待ち合わせ」の他、
不器用な3人の愛の行く末を描く「最終上映」、二人の女性の再会愛を描く「戀」の二話が収録されています。
現実への絶望と未来への希望。憧れから生まれる確かな愛情。
どの作品も性別の壁を越えた様々な愛の形が描かれていて、
タイトルが意味することを考えながら読み進めるのも面白いと思います。
それぞれの主人公が向かうのは、俗世を離れた楽園か、どこまでも続いていく現実か。
物語の続きを想像せずにはいられない、後悔無しの一冊です!
(編集:倉田|作成日:2020/1/7)