もうひとつのドア

大昔の本ですが、電子版になってまた読めるなんて嬉しいです。なんとも痛々しい生い立ちの主人公ですが、救ってくれてよかった…。欲を言うならこの先もずっとハッピーでいられるような後日談とか欲しいところですが、贅沢は言えませんね。あと、今読み返すと、この話の流れならえっちシーンはもうちょい葛藤して欲しかった気がする…。なんならなくてもよかったような…とは言え、この話の良いところは、主人公の葛藤と救済ですので、細かいことを言っても仕方ありません。主人公が痛々しくて、泣きながら読みました。幸せにしてもらってよかった！！

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受けの痛々しい生い立ちならば、自分を肯定できなくなってしまうのもわかります。相手が好きな人なら尚更で、すてられるのが怖くて逃げてしまう受けが不憫で、読んでて辛かったです。クルーズ中の密やかな手繋ぎにキュンキュンしました。甘々ラブラブモードの二人も見てみたかったです。

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良かったです。健気な苦労人を書かせたら月村先生の右に出るものはいないんじゃないかと思ったり。娘ちゃんも可愛い。広海の生い立ちが可哀想すぎて、これから絶対に幸せになって頂きたい！と思いました。

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ちょっとばかり古い作品ですが、あまり時代的な古さは感じません。不幸な子を不器用に包んでくれる大人のオトコ、というのも、まあステレオタイプと言えるかもしれませんが素直に読める作品でした。

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攻めがとっても生真面目な（そしてちょっと偏屈な）常識人っぽいので、なぜ急に受けにちょっかいを出し始めたのかしっくりきませんでした。受けがとことん可哀想な身の上だから？

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