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妖樹の供物
配送のアルバイトでとある旧家を訪れた大学生の譲は、そこで自分を呼ぶ不思議な声を耳にする。しかしそれはその家――真葛生家代々の守り神である妖樹が譲を生贄として呼ぶ声だった。妖樹を信奉する家の男たちによって拉致された譲は、夜ごと樹に捧げられ、ご利益のおこぼれをあずかろうとする男たちに組み敷かれることに。そんな男ばかりの屋敷の中でただ一人、枝子と呼ばれご神託を告げる立場にある他来は加わらず、哀れな譲を次第に愛おしく思うようになるが……。果てのない淫蕩の儀式の正体とは? 忌まわしい輪廻から逃れられない二人の運命は――?
※こちらの作品にはイラストが収録されています。
尚、イラストは紙書籍と電子版で異なる場合がございます。ご了承ください。
(※ページ数は、680字もしくは画像1枚を1ページとして数えています)
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