天智と天武‐新説・日本書紀‐ 3
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天智と天武
正義の味方コンビ・中大兄皇子と中臣鎌足が、大悪人の蘇我入鹿を成敗して成し遂げた政治改革を「大化の改新」と言う。日本古代史上、最大級の暗殺事件だ。明治17年、美術研究家アーネスト・フェノロサと岡倉天心は奈良の法隆寺・夢殿の中にある謎の仏像を見ようとした。その仏像は「救世観音」と呼ばれ、聖徳太子をモデルにしたとされる。ところが白布でぐるぐる巻きにされて1200年以上も封印され、誰も見ることができない。おまけに、その仏像を見ようとすると天変地異が起こるという伝承まで残されていたのだ。ふたりが夢殿の扉を開こうとすると、恐怖に駆られた僧達が逃げ出すほど。しかも仏像を調べると、後頭部に釘が打ち込んであった!!ありがたき聖徳太子の化身を、なぜ人目に触れぬよう封印し、釘を打ち込み、絶対秘仏とせねばならなかったのか? まるで、その祟りを恐れているかのようである。ここで日本古代史上、最大の暗殺事件の犠牲者が浮かび上がってくる。「大化の改新」の真相は、中大兄皇子(天智天皇)と、父親を殺された大海人皇子(天武天皇)との、壮絶な兄弟喧嘩の号砲だったのだ……!!
(※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています)
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エディターのおすすめ
内容紹介を読んで難しそうと思わないでください!
中大兄皇子(兄)は病み系ツンデレ、
大海人(弟)は爽やか系イケメン!
そんな兄弟の愛憎劇ストーリーが軸なので、
歴史が苦手な人でもすんなりとこの世界に浸れると思います。
連載誌は青年漫画ですが、
人間関係がドロドロしたレディコミが好きな方に全力でお薦めしたい内容です(^・^)
兄に復讐を誓って従者になる弟と、それを知って迎え撃とうとする兄の策略、
他国との攻防戦も描いているので、もちろん歴史漫画としても楽しめます。
真実は誰も解らないからこそこの作品のような大胆な解釈もできる。
歴史ってロマンが詰まってるなと改めて思いました。
フィクションとはいえこのような作品に触れると、
学生時代に出合っていたらもっと楽しく勉強ができただろうなと思います。
日本古代史ってどうしても渋い気がしていたのですが、イメージが変わりました!
すぐにでも奈良に行って聖地巡礼したいです〜(∩´∀`)∩
(編集:酒井|作成日:2016/11/1 )