オーディオブック マグノリアの木
諒安は、霧深い険しい山谷を一人歩いている。歩いていくうちに、諒安はどこからか不思議な声を耳にする。
「これはこれ 惑う木立の 中ならず しのびをならう 春の道場」
険しい山谷を登りきったとき、諒安はその不思議な声の主と対面し、言葉を交わす。そして、言う。「マグノリアの木は寂静だ」と――。
宮沢賢治の宗教的感性を窺わせる、幻想的な一編。
■朗読者:渡部龍朗
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