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X Day
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政治家のブレーンとして挫折したダドリーは、ウォール街でも横領の汚名を着せられて辞職。兄の家の居候となった彼は、父母の農場を守るため、そして自らの過去を清算するために株式操作を仕掛ける。唯一自分が輝いていた日々を取り戻すために……。もがき続けるダドリー、彼に想いを寄せる兄の娘アデール、突然の病に冒される隣家の子供ニュートらを通して、現代に生きる誰もが抱える微妙なバランスと機器を描く著者入魂の表題作ほか、幻のコミックス未収録作品「今は静かな」を併せて収録！！
（※各巻のページ数は、表紙と奥付を含め片面で数えています）
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X Day
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エディターのおすすめ
知る人ぞ知る不世出の少女漫画家、三原順先生。
重厚なストーリーと心理描写、機知に富んだブラックジョーク、それらを和らげるコメディ要素が特徴。
絵柄も相まって、読み終わった後は一本の洋画を見たような気分にさせてくれます。
『X Day』は主人公であるダドリーが会社に疲れ、故郷に戻ってくる場面から始まります。
ダドリーはある事情で株式詐欺を企んでいますが、兄や姪との家族問題、辞めた会社で発生した横領問題等が絡み合って物語は進み、その中でダドリーや他の登場人物がもがき苦しみ、自分の落ち着く場所を求め続ける。そんなお話しです。
決して軽く読める作品ではないのですが、自分を包む漠然とした不安や、「自分は社会のこういう部分に馴染めない」という誰でも感じたことのある感覚を実に的確に表現しているので、読んだ際の共感、解放感が素晴らしいです。
初読みでは難解な部分も多いのですが、二度読み、三度読みをすることで「これはこういうことだったのか」という発見が何度も楽しめるのも良いところ。読み応えは全漫画の中でもTOPレベルといって過言ではありません。
とりあえずサンプルをどうぞ。10ページとは思えない濃さが体験できます。（そしてその濃さが一冊分続きます）
（編集：新堂｜作成日：2015/3/17 ）
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