華麗なる憂鬱

前妻とは死別のヒーローとの結婚。ヒーローが言葉にしてくれなくてはヒロインが前妻と自分のことを比べてしまうこともわかるし、ヒーロー狙いの未亡人の策略にハマってしまうのもわかる気がする。それに加えて完璧主義のヒロイン母との結婚準備。結婚式を目前にしてヒロインには大変なことが盛りだくさん。それにしても、注文していた衣装・小物が手違いで届かないとか、式当日のお花の配送間違い等の混乱がありすぎに思えたのだけど…良くあることなのでしょうか…ヒーローとヒロインの関係はヒーローが本気を出して？終息に動いたことでハッピーエンド。読後感は良かった。

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ある政略結婚する男女の、一つの恋物語ってお話でしょうか？幼なじみで有り、兄妹の様な状態で接して来た二人。両親の共同経営する会社の為、両親、特に両方の父親の友情も絡み、二人は結婚することに…。すでに肉体関係も有り、半同棲状態の二人。でも‘愛してる’とは言えない恋心。もどかしく、母親の挙式と新居への並々ならぬ完璧主義もヒロインの気持ちを憂鬱にさせます。加えてライバルの存在。彼女を悩ませ凹ませ、ヒーローへの愛情をぐらつかせます。ヒーローの気持ちが分かる様で解らない、そんなもどかしさの中、その一件が持ち上がります。ヒーローを信じられるのか？彼に付いて行ける？そして…。ラスト、愛することに臆病になるヒロインと強く優しいヒーローの気持ちをお互いに理解出来た時にヒーローの取った行動は(*^^*)ヘレン・ビアンティンらしい作風ですf(^_^;最後にはほっとした気持ちになる作品です(^_^)v

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マリッジブルーの話。結婚を控えたヒロインの、幸せなはずなのにどこか不安な気持ち。そこに意地悪女が登場！　ヒロインの気持ちをひっくり返して、ヒーローはそんなことを気にせず、というかヒロインに嫌なことをする意地悪女を嫌悪しているのに疑心暗鬼中のヒロインはグルグル・・・でもヒーローは頑張る。ヒロインが好きだから！　この結婚は、ヒーローの努力に成り立っている。あと、結婚式に本気なヒロイン母のおかげ。花嫁がマリッジブルーになるのも仕方ないよね、というくらいの忙しさ。大変でしたが納まって良かったね。

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同作者の『まやかしの社交界』にそっくりです。イタリア系移民、シドニーの名家同士、両家を結ぶ結婚、ヒーローはヒロインを愛しているけれどその告白は物語の終盤、ヒーローに横恋慕する完璧な悪女などなど・・・。同じ作者さんでそっくりな設定というHQ小説はたまにあります。読み比べてみるのも一興（？）なのでしょうか？

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