WISH

作者買いです。両親に先立たれた大学生が父親違いの弟と2人頑張りすぎて挫けそうになりながら、健気に生きる話。生い立ちから、素直な感情を相手に伝えたり出来ない心情の葛藤がよかったです。

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月村圭様！デビュー作なのに文章がこなれている！デビュー作とは思えません。先生の物語の展開や言葉遣いが大好きです。義兄弟とその恋人が家族の様に暮らし様々な問題を不器用ながら解決しつつ幸せを感じながら暮らしいく話、表現が難しいテーマだと思うのですが引き込まれました。読後、幸せを感じられました。ありがとうございました！

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尚也がひとりで限界になるほどバイトを掛け持ちしながら大学に通い弟を頑張って育てている姿が表紙のほのぼのファミリーっぽい雰囲気とは違い思った以上に切なかったです。そして幸せな生活が来たなと思うと今度は別問題が持ち上がりまた切なくて…絡みは1回軽めのが途中はいるだけですがストーリーが良かったです。後の短編は高野目線の大学時代の思い出話と、本編の3年後のお話です。月村先生のデビュー作との事ですがデビュー作からこんなに引き込まれるストーリーを書いてたというのはさすがですね！

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自分を追い込んでしまいがちな受け（尚也）に大らかな攻め（高野先輩）。尚也は自分が思っているより、人から大切に思われている事に気付かないネガティブ思考型。小学生の異父弟（裕一郎）を守る責任感で押し潰されそうなのを裕一郎にも高野先輩にもバイト先の響子さんにも、解り辛いけど多分伯母さんにも心配されて、それも気付けない程イッパイイッパイ。読む人によっては尚也のそんな性格が嫌な人も居ると思いますが、人間ってそんなに強くないし何も考えない方が無責任。自分を追い込むタイプの尚也には、大らかで自分の気持ちに素直な高野先輩、明るくて尚ちゃんが大好きな裕一郎、酸いも甘いも知った響子さん、辛辣な言葉ばかりでも見守ってくれる伯母さん、善良で温かい高野先輩のご両親、同族嫌悪に違い思いを持ちながら言い辛い事を言う高野妹。みんな尚也に何かあったら其々の立場で必要な事を言ってくれる人たちだと信じたいです。まあ、高野先輩と裕一郎と響子さんは大丈夫！尚也事を「いらないコ」なんて思わないし言いませんたも。高野先輩に至っては壮大な計画を立てて虎視眈々と尚也を狙っていたのですから…。高野先輩、尚也に一途で一生懸命。そんな愛情と明るい家庭が尚也を明るく照らして前向きにさせる様子を感じさせる終わり方で良かったです。橋下先生のイラストも加わって☆5つ！

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大好きな月村先生のデビュー作を大好きな橋本先生のイラストで堪能できるとは...。ストーリーは、大学の先輩後輩で後輩の尚也は密かに先輩高野のことが好きなんだけど...実は、、、という王道モノです、笑。でも、王道モノなんですが、そこまで行くのにも、その先も良いんですよ、コレが、笑。で、裕一郎君やバイト先の響子さんとか良い味出してます。エッチはほぼありません、だけど色々と悶々と考えあぐねる尚也が可愛いんです。読後はほっこりします、笑。

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