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忘れえぬ香り
「君が代わりのドクターだって? そんなはずはない。代診医の名はドクター・ヘンリーだ」突然の不躾な言葉に、ヘンリエッタは言葉を失った。言葉の主は、今日から働きはじめた診療所で、ただひとりの同僚マシュー。なんとか誤解を解いたヘンリエッタだが、今度は香水をつけていたことを非難されてしまう。少しの香水ぐらいいいじゃない…なんて傲慢で鼻持ちならない男なの。彼が香水に難癖をつけたのには訳があったのだが、その時のヘンリエッタには知る由もなく…。
(c)YAYOI YOSHIDA/ABIGAIL GORDON -
最後のメッセージ
父の診療所で働くイザベルは、ある日思いがけない人物と再会した。
ロス・テンプルトンは初恋の相手。彼は7年前にイザベルを捨てて村を出ていった。なぜ今さら戻ってきたのだろう?
でも、私はもう自立した医師。いくら彼が魅力的だからと言って、惑わされたりしないわ。
ところが、家に帰ると父から信じられない言葉を聞かされた。ロスにも診療所で働いてもらうと言うのだ。
それは彼女の過去の傷をえぐり出すだけでなく、自尊心をも打ち砕く侮辱の言葉だった!
(c)MIYAKO FUJIOMI/ABIGAIL GORDON -
ドクターのためらい
ダヴィーナの母は、まだ幼かった彼女と父を捨てて、ほかの男性と家を出ていった。小さな村で起こったスキャンダルにダヴィーナは苦しみ、成長して研修医となった今でもそのことが忘れられない。ある日、そんな彼女の住む村に新しい医師ローワンがやって来た。どこか冷めた雰囲気の都会的な彼に、ダヴィーナはすぐに惹かれるが、その時彼女は知らなかったのだ。ローワンが実は彼女を捜していたことも、絶対に恋に落ちてはならない男性だということも。
(c)MITSUE SAWADA/ABIGAIL GORDON
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