レビュー一覧

思春期の繊細で不安定な心理描写で、望月先生の右に出る者はいないと、初めて読んだ子供のころ思っていましたが、今、大人になって読み直しても間違いでは無かったと確信しました。 絵柄の可愛さもまったく色褪せていないのに驚き。後味の悪い話が多く、毎回胸がチクチク痛むのに、なぜか何度も読み直してしまう。もっと初期作品も読み直したい。先生はもう描くのを止めてしまったようですが、こうしてまた再会できて嬉しいです。

恋愛にすら辿り着かない何かを描いた作品です。よくある一つ屋根の下恋愛ではないです。全体的に暗い（というか、後ろ暗さみたいな）雰囲気が漂っていて、それでも言葉に出来ない感情は自然とそこに生まれていて・・・みたいな。妙に好きな作品。

本作を初めて読んだ小学生時代を懐かしく思い返しました。思春期の機微が美しく描かれています。もっと、評価されてほしいひとでした。著者はもう、筆を折ってしまったのでしょうか。

繊細な思春期の痛みを描いた漫画で唯一無二だと思う。でも大きな出来事はないので次第に忘れてしまう。

ストーリーは良く纏まっていて面白かったです。主人公の男子は格好イイとは全く思えず至って凡人レベル。女子は髪が長い時は美人さんでしたが短いとこれまた普通の人なので長髪の時とはまるで別人の様に思える程退化していて驚きました。

雑誌掲載時、よんでおり懐かしくなり購入しました。今読み返しても、独特の空気感、繊細で気温が見えるような絵が良いです。近年は作品書かれていないようで残念

大事件が起こるわけではない学生の日常。でもそれぞれ秘密は隠れていて…そのバランスが見事に微妙な年頃を表して胸苦しい思いをしましたっけ。今見るとキャラの柄は他の先生との類似点もありますが、内容は今に至るも唯一無二ですね。

切ない青春っぽさが伝わってきて読んでてちょっと心がぎゅっとなった。

連れ子同士が家族でいるための暗黙ルール。感情の糸が切れるのを抑える二人のやりとりに胸を苦しくさせられます。

青春だなー。とりわけ元気なわけでも、暗いわけでもなく、いたって普通の子なんだけど、その日常が繊細に描かれていて共感しました。いい作品です。