レビュー一覧

ボクシングとマラソンの話である。人間の持つ闘争本能をそのままスポーツにしたようなボクシングのほうが一般的には良い作品が多いのだが、この短編集のボクシングは全くの踏み込み不足である。それに引き換え、マラソンの方はなかなかに力が入っている。

昔『42.195のダフネ』を読んでずっと忘れられず、記憶を頼りに探してやっと見つけました。読んだ時は小学生だったのですが、主人公が博士の指導をちゃんと覚えていて自力で体を作って、見事に走り切る姿にワクワクしました。大人になってから読むと、恋もうまくいくといいねという気持ち笑マラソンでのよきライバルとして、森川と切磋琢磨する未来があればいいなと期待が持てるラストも好きです。そしてずっと支えてくれたお友達も、美容師として活躍できますように。

ボクシングの方は、えっ、ここで終わりなの？っていう感じがしました。もう少し続いてもいいのに。

塀内夏子さんといえばサッカー漫画のイメージでしたが、この短編集ではボクシングと陸上(マラソン)が扱われています。塀内さんの描く男の人はたいてい同じ顔ですね、でも好きです。

話題性を狙いすぎているのか、漫画とは言っても絵空事では読むのが苦痛です。

会員限定無料にて。『42.195のダフネ』がすごく良かった。表題作は好みではなく、読むのやめようかと思いましたが、次作の作品に惹き込まれて読了。絵が古く、たくさんマンガ読んでる人には展開読めますが、面白かったです。