レビュー一覧

途中でウケの気持ちがわかりすぎて、辛くて切なくて、気付いたらはらはら涙が止まらなくなってしまった一冊。絶対にお勧めです。

星5ばかりの評価だったので期待が大きすぎたようです。記憶喪失ネタをそのまま捻りもなくぶっこんだ稚拙な印象の作品です。全体的に攻めは歯が浮くようなセリフを次々に繰り出します。どシリアスなので、誰も突っ込んでくれず歯痒いばかり。受けは薄幸な美人さんで、本人だけはお約束のごとく自分の美貌に気がつきません。そして根暗な自分を自虐的に楽しみ、どっぷり悲恋に浸かってます。顔以外取り柄のない受けなのに、周りの男たちはちやほやしまくり。今時ハーレクインでもヒロインはもっと努力してますよと言いたい。同作者の「カップ一杯の愛で」がなかなか良かったのでこっちも期待してましたが残念です。

書籍でもってます。大好きな作品。人気者のノンケｘ人嫌いの美人受け。二人の距離が少しずつ近づいていき・・想いがかないそうになった時にアクシデントが襲います。相手の幸せを願うがゆえに自分の想いを抑える受けの心情が切ないです。切ないＢＬが好きな人で、本作未読な人は是非読んでみてください。個人的には、切ないＢＬで一番のおすすめ作品ですし、可南先生作品の中でもNO1です。可南先生の「告白」のシリーズになってますが、「告白」の受けの子がほんのちょっとでてくるだけで（探してもこれ・・かな？ぐらいです）、同じ学園が舞台なだけです。

泣きました‼︎‼︎久しぶりにBL小説のヒット‼︎きっと何回も読み返すと思います‼︎

とにかく受けが健気で切なくて、胸がキューっと痛くなりました。決して明るい話でないのですが、話のテンポが良いので一気に読み進められるし、なんなら直ぐさま読み返したくなりました。BLでも泣ける！

好評価だったので購入して読むと、ホントに泣けました。勝手に涙がホロホロ止まりませんでした。好きだった人(二ノ宮 颯)が吉井 侑哉(受)と過ごした記憶がすっぽり抜けて、4年後に再開してその話を本人に直接聞いた吉井くんがショックを受けながらも事故で足を痛めた二ノ宮の看病してあげて、でも二ノ宮には婚約者がいて、それにショックを受けながらも離れたくなくて、友人として過ごすのですがそれも辛くて、鵜飼(バイト先のオーナー)に泣いてるのを慰めてもらっていると、抱きついている吉井を二ノ宮が見て怒り出して、鵜飼さんを突き飛ばすのですが、その後、吉井のアパートに行ってお互い話をして最後はハッピーエンドで良かったです！最後に体を繋げるシーンはあります。

個人的に記憶喪失ものは好物なのですが（『心を半分残りしたままでいる』『COLD SLEEP』記憶喪失とはちょっと違うけど『おやすみなさい、また明日』『キス』なんかがその代表）「目の前にいるのに、自分のかつて愛した人はもうそこには居ない」と言うどうしようもない切なさがいいんですよね。確かに想いが通じ合っていたのに厄介な脳のバグで突然に“片想い“になってしまうやるせなさ、自分の存在がある日突然その人にとって無かったものになってしまう不条理…この作品もスキャンダルにまみれた女優の私生児として生まれたために、周りとの間に壁を作ってきた有也と資産家の息子でありながら複雑な家庭環境を持つ颯が、お互いの想いを確かめ合ったところで颯が事故により有也との記憶を失ってしまいます。記憶喪失アルアルで後半二人は再会するのですが、変わらず大好きな本人を目の前にしながらも、かつて愛されていた記憶だけを拠り所に健気に耐える有也の姿がいじらしく切ない…（涙）颯の事故以降ドラマティックな展開もなく、お約束通り二人は再び恋愛を始めからやり直すのですが最後まで颯の記憶は戻らないままのハッピーエンド。有也への愛情が詰まったかつての自分のスケッチブックを発見すると同時に“記憶が戻った！“なんて言うベタな展開よりはそのままで良かったと思います。有也との記憶を失っていても颯自身の性格は全く変わっておらず“君のことは忘れても、必ずまた君を何度でも好きになる“ 記憶喪失ファンタジーなので。ちなみにこちらは可南さんの昔の作品『告白』と同じ舞台でリンクはしているのですが、冒頭でそちらのキャラがチラッと出てくるくらいで（生徒会がらみで攻めキャラももうちょっと出てくるのかな？と思いましたが）言われなければ見逃すくらいなので、そちらを読んでなくても全く問題ありません。（『告白』は少女マンガか？というほどこれまたコテコテの王道展開）私のように“記憶喪失による切なさ“好きの方にはお勧めの作品です。

レビューを読んで、そんなに泣けるのかな～と思いつつ読んでいったら、もう嗚咽混じりに泣いておりました(泣) ラストの「いつも……傍にいなかったから」というセリフでおさまった涙も涙腺決壊。すごく良かったです。切なくて辛い気持ちがズドンときました。

再会モノなのですが、再会してからは、攻めが記憶喪失になっているので、受けが可哀想で可哀想で…めちゃくちゃ健気な受け君…。可南先生の書き方がまた涙を誘うのです。そして所々に散りばめられる萌えポイントもあり、美味しい小説だなと思います。切ない系が好きな方には絶対に外せないです！

記憶喪失ものですが、最後まで攻めは記憶を取り戻すことができません。でも寧ろその方が良かったです。忘れてしまっても、もう一度受けを好きになるからです。受けも良いです。会ったら傷つくってわかってるのに、会うことを止められない。彼の幸せを考えたら自分は居なくなるべきだ。そんな思いを抱えながらも健気に頑張ってら姿がいいです。