レビュー一覧

2巻のみ読みました。あまり面白くなかったです。一応ハピエンらしく終わっているように見えて、実は受けが死亡であろうエンド。時代設定や歴史に沿って描くと、そうならざるを得ないのでしょう。特におすすめはしません。

僧侶の悲恋物語です。ハピエンではありませんが、こういう結末だからこそ胸を打つ話があるように、素晴らしい余韻に浸れました。はぁ…良かった。ただのハピエンじゃ物足りな方には是非読んで頂きたい。こちらの先生が描かれるお話はどうしてこうも胸をえぐるのでしょう。痛い。切ない。時に残酷ですが、私は見たいと思ってしまう。人間の生々しい感情をこれからも描いて頂きたい先生です。泣きました。

こちらを先に買って、義経と弁慶の方にも、重なっていました…。ま、お話的には、あの時代の雰囲気がよく出ていて、源氏、平家、どちらも悲哀に満ちた定めの中を、ひとときの愛の思い出を胸に、殉じていった物語として、買って後悔はないです。是非義経のお話、読んでみて欲しい！

悲劇といえばそれまで。歴史、事態背景をしっていれば、最後はこうなるなという感じ。分かっていても最後まで読み応えありだと思います。賛否両論あるとは思うけれど、解釈とかここまで描けるのは、素直に凄いと思いました。

史実としては知っているお話の奥深くを、想像力で膨らませて、美しく描いています。切ないけど美しい・・・。

絵もストーリーも素敵でした。この作者は、やはり着物を着ている人物を素敵に描けるかつ、その時代にあったストーリー展開うまいですね。

史実の隙間を琵琶に恋心を委ねて膨らませました、みたいな感じ。悲恋なのだろうけれど、哀愁と恋慕が心に沁みるいいお話でした。ただ、絵が少年漫画っぽくてちょっと苦手な感じでした。

絵の雰囲気が良かった。内容は普通。長編でじっくり読みたい作家さんかな