レビュー一覧

流石はらださんですね、いい病み具合で大満足です！きっと好き嫌いは別れると思います。全体的に暗くて重めな話です。特に三角関係のお話は心にずーんと来ます。結構痛々しいHシーンがありますので、苦手な方は注意です。趣味でピアスを開けるのが好きな私には３つ目のピアスホールはかなりツボでした。女子から見たBLも新鮮で面白かったです。ちなみにポジの方も買いましたが、そちらもアホエロで面白かったです。もちろん評価は☆5です。

女子BLははらださん目的で購入済でしたので、実質3話かーと思わないでもなかったのですが試し読み見たら読まずにいられないですね。１話目は残酷な終わり方になるのかなと思いきやぐっと抑えた感じで切なさが残りました。方言可愛い。2話目ははらださんのアッサリ顏男子は(こそ)ヤバいの法則。行為はアブノーマルでしたがちゃんとラブストーリーでした。3話目は号泣しました。やたもも以来の号泣、あっけらかんのふりして健気なはらださんのキャラクターは泣いてしまいます。相手の子もいいんですよ…書き下ろしのミキ目線もまた泣けた。マイノリティーの人が本当の意味で「普通」に過ごせる日が来ればいいな、と本気で思った。

前から個性的な作家さんだなぁ、と思ってましたが、ネガポジ合わせて読ませてもらうと、加えて守備範囲の広さがハッキリ見えて非常に面白かったです。個人的な趣味でポジよりコチラをゴリ押しです。ネガの登場人物たちは、不毛だったり、報われなかったり、世間的にも理解をして貰えそうにないながらも、皆さんとても能動的に動いているように見え、単純にネガティブ呼ばわりするのもどうかというような自己に対する積極性みたいなものを感じました。そして、“こーゆーダメダメでも全っ然アリだ”という揺るぎない作者さんの人間肯定力を1冊通して感じました。今回特筆すべきは、スイメンカの攻め君の愛が止まらない初Hシーンと、ピアスホールのネットリ濃厚なH全般。いずれも味付け全然違うんですが、それはそれはすんごい見応えありました。

イテテ…´д` ; 『ピアスホール』、読んでて身体中痛くなりました。改めて、痛み、傷、血、医療用具などは自分の苦手分野なんだなぁ…と痛感させられました。他の作品もネガ臭のキツイものばかりです。なんか、ちょっとしんどくなってしまい、『ポジ』を借りる元気もないです。最後の、女視点の作品もちょっと…という感じでした。個人的にははらだ先生の『好きなひとほど』や『やじるし』が好きなので、そのくらいの明るい？ちょい下衆BLで充分かなと。誰でも気軽に楽しめる作品ではないと思います。

リスタートが切なすぎた…最後の話は女子BLに載ってたものだけど、脇川くんと皇子山くんにフォーカスした話を読んでみたいなと思いました。痛い、悲しい、切ない、苦しい読後感がやるせないですが私はそれが癖になります。はらださん流石です。

期待を上回る面白さ！すごく良い作品集でした。病み系BLがお得意なはらださんですが、「やじるし」や「よるとあさの歌」などに比べたら全体的に切なさとやるせなさが漂っていて（エロは勿論ですが）どの作品もストーリーがしっかりしていて読み応えがありました。BLには珍しい女の子がメインキャラの作品も面白かった！はらださんファンには勿論のこと、これまでのはらださんのダークな作品が苦手な方にも”白はらださん”バージョンの「ポジ」と合わせてお薦めします！

心が痛くなる短編集でした。切ない、苦しい、悲しい。はらだ先生の作品全て読んでおりますが、最後のお話は色んな意味で斬新でした。あの中に、しおりちゃんがいますよね？！最初から読み返したいのですが中々気軽には読めないです。二周目を躊躇うくらい、ハッピーエンドがありません。エロ描写も同様で、互いに愛情はあるのに心理がつらいです。まさしく「ネガ」な一冊でした。内容がタイトルを裏切って無いのでこの評価です。

ポジに期待し、ネガもまぁ一応読むかと思って購入してみましたが、ネガのほうが好きです！！！ハッピーエンド！っていう感じではありませんが、独特の読後感が病みつきになります。とても切ない。私にはそんなにネガに思えませんでした。とても人間味があり、その中での希望も見出せそうなお話でした。なんか胸を締め付ける…春夏秋冬なら秋が1番好きな方だわーっていう方にはオススメです。

タイトルと説明文とレビューを確認した上で覚悟を決めて読んだけど、そこまで暗く重い話でもなく、どこか最後に爽やかさもあって大変良かったです。胸糞悪くなる話ではなく、切ないなぁと思いながら満足感を得るような話ばかりでした。個人的にはポジより印象に残り、好きでした。

ポジと両方読んでみて私はネガの方が好きでした！ネガっていうタイトルからして、アンハッピーでバッドエンドなお話ばかりなのかと思っていたのですが、そういう単純なことではないですね。人間の持つ複雑さ、それこそ感情のネガティブ部分がクローズアップされているような作品が多かったです。私は、相手を思う気持ちにおいてはポジよりもネガの方が糖分を感じて、そこが好きです。決して単純な甘さではありませんが。