レビュー一覧

ページもしっかり内容も濃かったです。中盤までのシリアス濃厚な展開に比べて最後、駆け足感が強かったです。シナプスがすごく良かったので借りましたが、少し思った作品とは違いましたが、それもまた作者様のお力なのかなと思いました。

主人公がものすごく攻めを好きなんたな、と実感。攻めも命をかけて伝えたかったくらい主人公を想っていて、重厚なお話だったと思います。昔の歌に出てきた、マタドールやトレロという言葉を久しぶりに聞いて、スペインの事を知りたくなりました！

面白かったです。作者の熱い17年間もの取材による闘牛愛とのことですが、知らない世界だったにも関わらず、とても自然に主人公や登場人物の気持ちが入ってきました。文章からスペインの熱気が伝わってきます。表紙と挿絵が素敵すぎました。より想像が膨らみます。飽くことなく、とても読みやすかったです。褐色ストイックな俺様攻め×妖艶な色白男前受け。オススメです。

リオが見た目は華奢なのに、天才闘牛士で、男前な所がよかった。面白かったです。

主人公は初恋も初体験も攻めが相手で、攻めが記憶を失っていた五年間も他の誰にも心を移すことも身体を許すこともせず凄く一途です。これが2人が確固とした恋人関係であったならまだしも、攻めには他に婚約者がおり、受けは攻めにとっての自分は身体だけの相手だと思っていたにもかかわらず、攻めが何もかも失った時にも気持ちは揺るぎません。 盲目的とも言える一途さですか、それが嘘くさくならなかったのは攻めが闘牛士だったからですね。闘牛士としての彼の哲学やひたむきさは、闘牛のことが何もわからない私にも美しく映りました。作者さん曰く逆下剋上にような関係に落ち着いた2人ですが、殆ど殉ずるような形で闘牛士を全うした攻めにとって僥倖と言える人生の続きだったのではないかと思います。そして意外と溺愛でした。欲を言えば気持ちが通じ合った5年越しのエッチがもっと濃厚ならよかったですが、とても読みやすい文章で世界観に引き込まれました。

前作「愛のマタドール」と同じ設定ですが独立したお話です。闘牛士の世界を「へー、そうなんだー」とのぞき見ながら、里央とレジェスの関係というか、生き様やそれぞれの愛をハラハラしながら見守る気分です。起伏がありドラマチックにに描かれたお話で読みやすかったです。

美しく華麗なところがまさに男娼からのマタドールってぴったりだ。

主人公の一途さが凄まじくて泣かせます。闘牛のお話もちゃんと取材されていて良かったです。