レビュー一覧

この作家さんの本はどれも好きです。長編も短編もとてもいいです。この短編集は学生時代の淡い恋心から、社会人のしがらみや戸惑い込みの恋愛や、刹那的なお話まで色々取り揃ってます。よく短編集だと続きが気になるとか、もっと長いページ数で読みたかったなどのレビューを見かけるのですが、この作家さんの場合は「この１冊で色んなお話が読めて得したな」と感じますので読後感もいいです。絵も背景が無いことで逆に現実感が増すような感じで魅力あります。王子様キャラも富豪もイケメンも出てきませんが、日常の中のときめきを沢山味わえる素敵な１冊です。

自転車が登場する話が二つもあって、「夜を走る」がおもしろかったです。二人が自転車に乗って走るシーンでは泣きましだね…。退屈な毎日に中で思いかげない開放感を味わう奇跡みたいな瞬間がだれにも一度はあるんですよね。桃山さんは余白づかいがうまいと思います。ゴツゴツした絵柄がその余白とよく合うんですね。「午後の記憶」はオマケ漫画が良かったです。「自分の笑い声で起きたことがあるのか」というセリフがカッコウいい!!

単調なのに癖がある作品です。けして絵がうまいわけではありませんが、それでも引き込まれる展開です。例えるなら日常のBLというか、普通のお兄ちゃんが普通の生活をしながらのBLという感じです。葛藤やキャラクターの心情を楽しむより、雰囲気や掛け合いを楽しむ作品だと思います。人を選ぶ作品ですが、私は好きです。

期待していたよりずっと良かった！短編集なんですがどれも上手くまとまっています。特に超短編の「一月のキス〜」と「午後の記憶」が好きです。ずっと同じ場所にいて話がちゃんと進んでいくってすごいなと思いました。描き下ろしはかわいいし笑えた。独特な絵と雰囲気なので好みはわかれると思いますが、私はどのお話もきゅんとできたし借りて良かったです。地味なんですが癖になる。

☆甘め。いろんなお話が入った短編集でひとつひとつ面白いお話だと思います。私も「夜を走る」と「午後の記憶」は好き。ただし絵が一貫して図工の版画です(笑)　びっくりするほど躍動感などはないです。図工の版画なので(笑)　味があるとも言えるのかな…どうだろ。

絵は独特で好みが分かれるかもしれませんが、自分はこの作者さんの物語の独特な雰囲気が好きではまってます。この短編集では自分的には特に表題作のリーマンCPが好きすぎて、この話だけなら星５あげたいくらい。続きが読みたかったな。他のお話もハピエンばかりではないのですが、それぞれ味があっておすすめ。

「この世界に…」が大好きでレンタさんで読める最初のコミックスを選んでみましたが7CPもある短編集でした。ほとんどトーンを使っていないゴツい感じの硬い絵は作者さんのこだわりなんですね。なのでふんわりキラキラBLばかり読んでいる方には合いません。ショートではありますが絵にもお話にも余白のある読ませるBLです。

味気なさすぎでした。単調な絵にイライラ

めちゃくちゃ良かったです！空気まで甘い、でも当の2人しかしらないその甘さ。短編集だったので色んなパターンが良かったです。

1話ずつの短編集ながら、どのお話もまとまっていて面白いです。ただまぁやっぱり短いので、これで終わりかぁという寂しさはあります。