レビュー一覧

少女漫画界に輝く名作のひとつ。敗戦後から昭和が終わるまでの、ひとりの女事業家の生き方・大河群像劇だが、その紋切り型の所々にはさまれる、「人生の格言」が深い。もー、徹夜で読んでしまいましたよ。

懐かしい！紙書籍で持っていますが、読み応えのある佐伯先生の漫画の中でも素晴らしい作品です。時代の転換期に、裕福な家庭で不自由無く育った普通のお嬢さんが、様々な困難、挫折や葛藤、喜びも含めながら成長して行く主人公の人生を見事に描いています。主人公の弱さや、嫌な所、例えば偽善者？と思ってしまう所も隠さず描かれています。自分には、寧ろそれが良かった。正に人生とはまっすぐでは無く稜線のように、なだらかだったり、険しかったり、良い事もあれば、悪い事もある。そこをどう生きて行くか、を魅せて頂ける非常に重厚な作品。読むと引き込まれ過ぎて少々疲れますが、また読み返したくなります。名作です。ガッツリ読みたい方にオススメ。絵は古いですが綺麗です。特に衣装はどの佐伯先生の作品も凄く綺麗で楽しめます。

面白いです。どんどん読んでしまいます。昔のお話しですが、古くは感じないのです。

一人の女の、というか親子二代にわたる家族の歴史を壮大に書いたストーリー。主人公だけに焦点を当てるのでなく、周りのキャラも主人公のようにその時々で書かれるので、登場人物みんなに感情移入して泣かされます。

一生懸命生きているのに自分の思い通りにならない時代に強くたくましく生きた、とても悲しい話だと思います。読んでいてもどうしてここで水をさすようなことが起きるのかと期待を裏切る方向へ進んでいき、胸が締め付けられっぱなしでけっこうストレスがたまりました。（笑）でも人にお勧めしたいすばらしい作品です。

山あり谷あり...とても読みごたえのある作品でした。

数年前の再放送を録画してあった「おしん」を最近観たばかりだったおかげで分かる言葉がたくさんありました。「祝言」「特高」「アカ」など。生家が貧乏ではないのでおしんとは違いますが、苦労の連続のストーリーは少し似ていると思いました。主人公のキャラクターが少しつかみどころがないのが欠点。しっかりしているようでやっぱり弱いお嬢様っぽくもあり、じっと耐え涙しているようで急にキレたり。それも全部含めて瞳子のキャラクターなんでしょうか。

若い頃読んでいました。懐かしく読み始めたら一気読みでした。絵はちょっと古く感じますが、ストーリーはとても良いです。

大好きな作者さんに作品です。昔呼んだんですがまた引き込まれて行ってしまいます。女性の自立や夫婦、親子についても考えさせられます。

主人公の瞳子がとても魅力的で読むのがとても楽しかった。