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自分の『根幹』を認められない男の話。心揺さぶられました。すごい完成度です。いや、これは傑作かも。ひた隠しにしてきた心の奥底の誰にも言えない『根幹』。それを認められず、間違っていないと言い聞かせて生きてきた『ふつう』の人生。その人生を覆されてすべてを失い転げるように落ちていきます。三井は正真正銘のクズだけど、そうなった引き金や過去が丁寧に描かれていて、だからこそただのクズで終わっていない。そして、何気ない日常に救われます。イシノさんの描く日常生活の風景は本当に素敵です。ラストの一言が秀逸でした。
うわぁ最悪…やってしまった……。リバ(地雷)でした。途中まですっごくよかったのに最後の最後でやられた。好みの攻め受けじゃない場合はあらすじやサンプル読んで避けられるけど、この作品みたいに終盤や後日談で「実はリバでした☆」ってやられてしまうと回避のしようがなくて本当に困る。そして萎える。吐き気を催す程リバ嫌いな人間もいるんですってば〜〜。いっそネタバレになってもいいのでリバかどうかの表記が心底ほしいです。はぁ〜〜〜〜チケット損した。
三井がクズなのは、曽根に対してだけです。もちろん出来た人間ではありませんが、社会人としては人間らしい普通の人。曽根に対する数々の仕打ちは全て、本当は認めたくないゲイである自分に対するもの。だから曽根に対して自分がゲイだと口にするシーンはグッときます。曽根はその辺わかってて掬い上げてくれる大きい人です。こんな人いないよー。ハッピーエンドでよかったです。
いつもの、ふんわりと優しくてお洒落なイシノ作品じゃなかった。表紙を見て内容紹介を読んでもゲスな男をちょっとコミカルに描いているのかなくらいに軽い気持ちで読み始めた。サンプル部分では過不足無い完璧な男の三井。その三井の目覚めと自覚するまでの描写が痛々しく《本当の自分》を認めて受け入れるまで、こんなに辛い思いをしなくてはならないのかと涙が出たし、こういう作品も描かれるんだなぁと思いながら読み終えた。曽根と言う救ってくれる存在がいたから安心して読み終える事ができたのかもしれない。実際は都合良く曽根のような存在に巡り会える訳じゃないだろうから、きっと、もっと辛いだろうけれど。
表紙の絵につられて購入しました。クズエリートの主人公が曽根を嫌うのは同族嫌悪ですね。自分がゲイだと認めたくなくて必死だったんだろうと思いました。始めはあたりのキツイ主人公で怖かったですが、ラストにかけて穏やかになっていく様子がよかったです。本人なりに普通の人生を送っていたけれど、自分がゲイだと言葉に出して認めてから本当の幸せを見つけれたんじゃないでしょうか。人間的に欠落していた主人公を受け入れる優しい受けがよかったです。
良かった。子供時代からの周りとの違和感、性の目覚め、認めたくないが故の同族嫌悪、世間で言うところの『普通』を目指し塗り固めた自分の偽りの殻…虚勢を張って威張って暴力的な「男」の間違ったイメージ…それが崩れた時の脆さなど、丁寧に作りこまれていて「こういう隠れゲイや自覚のない男の人、リアルでいっぱいいそうだな」「なるほどな」と唸ってしましました。暴力シーンは苦手だけど、最終的に救いのあるこの作品はラストもちゃんと完結していて、好きな作品のひとつになりました。
シリアスで重いテーマですが、傑作。BLというより、一人の男の人生のお話。ゲイを意識しながらも自身さえ長年欺き、エリート人生を歩みながら、妻子を失い職を失いどん底まで落ちていく。三井の苦しみがキリキリと痛い。そしてひどい扱いを受けながらも、三井の全てを受け入れる曽根くんの愛がただただ偉大。最後リバを匂わせるけれど、このリバはありだと思います。このお話のなかでは。三井にとってそれがあって初めて「男性性」の役割から解放されるのだろうから。物語として非常に秀逸な作品でした。
いいなぁ、これ。作品紹介の内容をサラッと読んでちょっと、ちょっと苦手かも〜くらいの方、ぜひ読んでみてもらえませんか?ネタバレは回避したいけど最後の最後のページで三井め!このクズが!と萌えます。しかしリアリティあるけど、ない世界になってほしいけど、あるんだろうなぁ〜。あと教育実習生!てめ、このヤロー!テヘペロじゃねーんだよ!え?体育会系だって?ふざけた事ぬかすな!オマエ教育者だろ!とこの作品がリアリティがあるだけに罵倒どころかバールのようなものでなぐりたかった。しかしこの話をこのタイミンクではさんでくるからますますいい!三井の本編では明かされなかったそのまた奥底の気持ちがTrigger1.5でわかるんです。「そして息を吹き返す」肺の奥そこからです。文句無しの☆5です。
絵も好きだしリバも好きです。でも私の心には全く響かなかった。ヤクザやヤンキー、ゲス、暴力、そういったものも好きなんですが、いいなと思った漫画には必ずキュンとする何かがあったのです。必ずしも少女漫画的なキュンキュンする〜♡みたいなフワッとしたものではなくて、受と攻の関わりの中で切なくなったり、ドキドキしたり。そういうキュンはこの作品には皆無でした。結局、いつ好きになったの?もとから好きだったとかいわれても、そもそも下から好きそうだった執着も見られなくて、全然響いてこなかったです。スタイリッシュ系のおしゃれ漫画が好きな人にはあっていると思います。
三井という男を、一人の人格として見たら、情状はあっても酌量の余地はないクズ(加害者)である。だが、一つの象徴として見たら、ホモフォビアな社会の被害者とも言える。そして、愚行を犯しても、自らの正当性を主張することが第一という「男性社会」の体現者であり、その社会に育った常識的な男性が「男性性」を脅かされることに抱く恐怖感と、それに端を発する嫌悪感の体現者でもある。一方、虐げられる者が持つ強かさと、真理を見抜く賢さを備え、すべてを愛に料理できる曽根。非凡なる包容力が救う(変える)のは、三井という名の社会なのかも。普遍的で意義深いお話なので、広く読まれるといいのにな。
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自分の『根幹』を認められない男の話。心揺さぶられました。すごい完成度です。いや、これは傑作かも。ひた隠しにしてきた心の奥底の誰にも言えない『根幹』。それを認められず、間違っていないと言い聞かせて生きてきた『ふつう』の人生。その人生を覆されてすべてを失い転げるように落ちていきます。三井は正真正銘のクズだけど、そうなった引き金や過去が丁寧に描かれていて、だからこそただのクズで終わっていない。そして、何気ない日常に救われます。イシノさんの描く日常生活の風景は本当に素敵です。ラストの一言が秀逸でした。