レビュー一覧

主人公目線は各話ごとに変わりますが、ほぼ1冊通して同じ登場人物を主軸にしたお話が続きます。最後に全く別のお話が1話あります。短編としても綺麗にまとまるお話を描かれる作家さんという印象を持ってますが、やっぱり登場人物たちの”今後どうなったか”が見られる、退場していったあのキャラ達が次のお話の最後で再登場する、というのは嬉しいです。他出版社ではテンポのいいギャグ寄りほんわかなお話を描かれてましたが、このお話のように、ゆっくり、じわりと広がる雰囲気も好きです。たうみさんの使う言葉と、線使いと、目線で察させる空気が本当に好きです。

初めて読む作者様ですが、ガチ極道のお話で読み応えがありました。サンプルにある本編が６割、そのスピンオフの話で敵対するヤクザ幹部のお話が３割、残り１割が無関係な短編という感じの構成です。本編のお話はサンプルに出てくる二人のその後の話で、主従関係ではあるものの彼らの雰囲気はずっと同じでブレる事がありません。なので甘さもかなり控えめ。しかしながら、そこで恋愛感を出してしまうと一気に嘘臭くなるので、これくらいでちょうどいい気がします。暴力はありますがそこまで痛々しくなく、よくあるレイプや拷問もありません。代わりにハラハラするような駆け引きや騙し合いが多く、読み物としても面白かったです。ただ一つ、脇役の顔立ちが似通っていて分かりづらかったのが少し残念でした。少し甘めですが続き読みたいので星５つです。

初めて読んだ作家さんです。メインカプと対立組の下剋上カプの2組。今回は設定とストーリーに惹かれて購入。実はあまり期待してませんでした。綺麗で艶かしいBLアニメ的な絵柄ではないですが、逆にその雰囲気がクサいヤクザものにさせてないくて好きになりました。ちなみに現代ヤクザなので、着物着てないです。じわじわ萌えがやってくる話の構成なんですが、魅せ方がちょっと気になったので星4にしました。あえてあっさりした演出なんだと思うんですが、受けのつもり積もって爆発するシーンが少し物足りなかったです。まぁさっさと逃げないとヤバかったしなーとは思いますが、もう少し彼らのイチャイチャを読みたかったです。あと、ピアスに盗聴機仕込まれてると思います。

波瀾万丈な内容なのですが淡々とお話は進んでいきます。畑中がクールすぎるせいかな？まぁそこがたまらなく良いです。作中主要人物の中では一番普通の人の城田が振り回され、悶えるのもツボですね。あと、対立組の狂人金本×鈴木くん、このカップルじわじわ来ます。それぞれのキャラがすごく魅力的で後日談がむちゃくちゃ楽しい。続刊orスピンオフ的なものが出たら絶対買います！！

全体的に絵柄が稚拙な部分もありましたが、面白かったです。本編はまあ★4つ位なのですが、あとがきと限定特典のオマケ漫画で２度噴いたので、オマケですw 周到な準備によりどんでん返しを繰り返す畑中くんがツボでした。こういう天才系キャラ、大好きです！

インテリ893のBLは数あれど、畑中くんはそのトップを張れる逸材です！！いい感じに振り切れててなんだかスカっとしました。そして対抗勢力の金本さんですが、とっても魅力的です。カバー下やおまけも楽しくて、金本さんマジヒロイン！と大好きになってしまいました。金本スピンオフ・・・もっとありますよねっ？？

一読したのみで、内容を殆ど覚えていません。それくらい面白くなかったです。

面白かった。ほぼ表題の若と畑中くんの話で、スピンオフで金本さんの話が少しと、関係ないけどヤクザつながりの短編が入ってました。ヤクザのゲスなシーンもあるのにちょこちょこギャグっぽい話が入ってて、15年かけた執着愛なのに軽やかです。絵もあっさりしてるしセックスシーンもちょっとだけど色気があって良い。いや、ほんと良かったです。

透明感のある作品です。ストーリーも良くて楽しめました

高校時代の二人がすごく好きな反動か、ヤクザのお仕事をはじめた辺りでちょっと気持ちが下降気味に。一つには、畑中のバックボーンが薄い事。極道設定を、私自身あまり納得できないまま読んでるというか…表面で浅く演じてる感が拭えなかった。いくら闇社会に向いてるとしても、ごく普通の家庭で育ってワルに染まる素地もなく経験値を積むエピもなく、圧倒的に場数踏んでない若造が「小指いっときます？」みたいな風格漂わせるなんてナイな、と。精々頭の切れる金庫番という感じ。若にいたっては完全に畑中に食われて影が薄く、あまり印象に残らない。なので主役カップルよりも、金本氏の方が全然ツボでした。耳千切れながら高笑いするオジサンが、若い部下に掘られてダラっと「俺のイロ」みたいに承認してるとかすごくイイ。そんな金本が畑中にゾクゾクしてたなんて美味しすぎる…でもサクっと割愛なので、そこはねっとりご紹介頂きたかったです。しかし作者さまは裏社会好きですよね～。最新作も早くまとまらないかな。