レビュー一覧

絵柄が華やかで好きです。この作者のバレエマンガが好きなので読みました。バレエの中に恋愛や生き方などを織り交ぜているのでいろいろ考えさせられる作品でした。

女性の幸せの形は様々。でも決めるのは最後は自分です。それにしても２話目の可奈さん、変わりすぎ！それも幸せだから…かな…

設定が似通っているところがあるけど登場人物は被らないバレエ漫画が2編入っています。そして、その結末がある意味、真逆なんですよねぇ。そこが面白い！最初の作品の方を読んだ時には、なんか割り切れず、すごく心の中がモヤモヤしたのだけど、もう1つの方を読み終わったら、私にはなるほどなと合点がいった感じがしました。最初の作品の方には、今現在だったら問題になるだろう表現もあり、これだけでは納得がいかない読者も多いでしょう。もう1つの方があることで、少し緩和されているのは、深いなぁと思います。

ものすごい差別用語満載で、ビックリしました。男性のバレエダンサーなんて、芸術家なんだからそっちの方が多いのは当たり前でしょう。2000年に Center Stage という映画があるのですが、その中だって誰がゲイでストレートかって、女子達は盛り上がってましたよ。

バレリーナのお話が２話。似たようなお話ですがそれぞれにすごく深い重い人生があります。面白かったです。

クラシックバレエを習っていて、思わず購入。足の向きがオカシイ絵があったりしますが、こちらの作家さんは習っていた人も納得の描写です！とても楽しく読みました。

絵柄が美しく、前から好きな作家さん。読み終わった後は癒された気分になりました。何方かと言えば、血を吐くような思いをして…というようなスポ根ド根性ものではない、恵まれた物語ですね。