レビュー一覧

アンソロジーのテーマも色々あるなかでのお題勝ち『女子BL』。当事者になり得ない女子の目を通して1句読めというような茶人の侘び寂び遊びのセンスを問われているようなまとめっぷりです。当然、ありがちなイヤなオンナを当て馬に使えば野暮の骨頂になる訳で、そこに何を持ってくるのかを考えてる作家さんの作成過程も少し見てみたいような気がしました。最後の話は、仮に『笑点』だと会場を散々沸かした挙句に山田君にザブトン全部持ってかれるパターン…

秀良子さんは下衆BLの2人、志村貴子さんは不憫BLの2人でした。少女漫画だったら主人公になるはずの女の子達がグッと涙を飲むその心境に萌えました。

はらださん、市川けいさん、秀良子さん、西田東さん目的。ためこうさんも気になっていたのでかなりお高いが買ってみました。通しで読むとテーマが似通った作品もあって(病み系)ちょっと残念。その中で個人的に一番光っていたのが西田東さん。主人公が老女で、ぼけたフリして悪徳セールスの男子二人組を翻弄します。さすがです。次点ははらださん、安定の面白ストーリー。そう、BLに出てくる女の子は永遠に報われません！なぜなら◯◯◯だから！笑当たり前なんです、がそこを逆手にとって、この本の報われなかった女の子達を成仏？させてるのが上手いなと思いました。

はらださん目当てで買いました。やはりとても面白かったです、さすがはらださん。ふみふみこさんのお話もキュンキュンしました。女子BLって何？と思いながら読んだのですが、色んなポジションの女のコから見たBLの話が詰め込まれてます。ただ、トータルの満足度からすると、12チケは高いかな。

秀良子さんが良かったです。市川さんのはいくえみさんのまんがでこういうのあったなと思います。絵も影響受けてるし。

値段の高さに躊躇しましたが、よかった。さすが作家さん方が良い方だらけなだけあり、短いお話の中に、感情の変化やストーリーがキレイにまとまってます。女子目線で話が進むため、下手BLにありがちな、矛盾や無理矢理な感情変化が無くて、モヤモヤせずに読み終えました。エロとか甘いハッピーエンドを求める人にはオススメできません。ジャンルはBLというより大人少女漫画？な読後感。ちょっと切ない気分になりたい人におすすめ。秀良子先生のお話は下衆BLに掲載されていた話の続編です。志村貴子先生は「起きて最初にすることは」の玉井さん目線で二人の関係が描かれています。どちらも元の話を知らなくても読めますが、やはり面白さは半減するでしょう。私はどちらも読んでるので、この二作だけで買って良かったと思えました。はらだ先生のお話はギャグファンタジーですがシュールさもあり一番面白かった。話のレベルは☆５チケット高すぎで-１

志村貴子さん目当てでレンタルしましたが、(起きて最初に〜の番外編がよみた過ぎて｡。)他の豪華な作家さん達もやっぱり素晴らしかったです。作中での『女子目線』のテーマが新鮮でした。BLで女性が絡むのが苦手な方もいるかもしれませんが、不快な絡みは無かったです。チケットはかなり高いですが、レベルの高い作品ばかりですので損はないと思います。性的な描写はあったりなかったり。私は楽しめました！

とても面白かった！読んだことある作品もあり、女の子視点こんな視点で豪華作者達のお話しを読めるんだーと読後感がほんとに満足です。ハラダさんのとか秀さんのは女の子の片思いで切ない感じもいいですね！

私達の側から描かれたＢＬ短編集。どの話も纏まっていて面白かったです！（でも、チケ代は高いな。せめて９チケくらいで読みたかったな。）様々な作家さんが描かれて１冊の本になっています。作家さん達の絵の持つ雰囲気が似ているのかな？全体の雰囲気としても《１冊》として纏まっていて読みやすかったなぁ。なので、頭から順に読んだ方が良いと思います。特にはらだ作品は最後に読むのをお薦めします。

普段そんなにBL作品は読まないのですが、こちらは女の子視点ということもあり、感情移入しやすかったです。ほんのり切なかったり、あったかかったり。作品自体（BLとして）はハッピーエンド。ただ、この一冊には、BLだけでは終わらない何かがありました。それこそ、性別なんて関係ない、人が人を好きになる苦しさ、むずかしさ、愛おしさのようなものが伝わってきました。特に私が好きだったのが、ストックホルムというお話。ストックホルム症候群をベースにしたのかな？最後はどうなるのかまったく想像できなくて、最後までハラハラしていたので、あのラストはタイトルから連想する逆で、ほっこりしてしまいました。値段は高めかもしれませんが、どの作品もおもしろかったです。