レビュー一覧

よかったと思います。亡くなった元妻を忘れられずにいるヒーローが、同じ赤毛のヒロインを元妻の代わりに抱く…というところからスタートするのですけど…HQのヒーローって、子どもが出来ると手のひらを返したように「結婚！結婚！」と言い出して、ヒロインが拒否すると「親権奪うぞ」と脅しにかかる輩ばかりなのですよね……このヒーローもご他聞にもれず、という感じですが、ヒロインが泣きながら彼のもとを去った後に卑怯な手段でヒロインを追い詰めなかったのはよかったと思います。あとはね…普通のHQです。ええ、よくあるやつです。絵は綺麗ですが、個人的にはあまり好みの絵ではありません。目が大きすぎて、男の人が女の子みたいに見えるし…星マイナスひとつは、普通すぎた点。無期限にするほどではないです。

橋本多佳子先生の「秘書以上、愛人未満」で事故を起こした犯人の妻がヒロインです。ヒロインもヒーローもHQにしてはマトモな人で、真面目な雰囲気の話でした。なのでイライラしたりツッコミを入れずに読めたし、話自体も良かったけれど、なんか普通と言うか後に残らない印象でした。

他の方もおっしゃっていますが、前妻ラブ・赤毛好きという点以外、あまり印象に残らないヒーローでした。いまいちギリシャっぽくないし…「これからは君と未来を作っていく」的なことを言われたとしても、つい最近まであからさまに前妻ラブで、自分（ヒロイン）を思いっきり前妻の身代わりにしていたような人、私だったらちょっと信じきれないし、自分の中で消化できないし、やっていけないなと思います。でもヒロインはとても懐が深く、ヒーローのことも本当に深く愛しているのでしょう。小越先生の絵は美しいです。

素敵なお話でした。ただ、個人的には、男性側から告白してたら☆5つだったんですけどね。ハーレクインは、愛を知らないヒーローがヒロインによって愛を知る、ってパターンが多いですが、私はこういうヒーローも素敵でいいと思います。

小越先生、学生時代から大好きで、HQで再会してからは入荷したら迷わず借ります。コミカルな場面がうまい先生なので、それを期待してしまうけど、今回はシリアスなお話。ヒロインは赤毛が印象的な家族想いの自立した女性。ヒーローは、あれ、いまいち印象に残らないな。ギリシャ人ヒーローってHQではよく見かけるけど、そのせいか、見飽きてるからかしら。ヒロインへの態度もいたってまともで、これまたHQ でよくみる傲慢さはあまりない。大人なシーンは多いけど、真面目なカップルです。ヒロインのヒーローへの想いがなかなか感動的でした。シリアスで始まり、シリアスに終りましたが、最後のオマケのページが笑わせてくれました。こういうところが小越先生、素敵です。ヒーローがいまいち、私にはものたりないので(真面目でいい人ですけど)星３つで。

最初から最後までストーリーがきちんとできていておもしろかったです。お互い元のパートナーと色々あって傷ついた分、幸せになって欲しいなぁと思えるような作品でした。【ネタバレ】★ヒロインについて→元孤児で人の愛に飢えていた。結婚前から元夫の家族に愛されて幸せだったが、元夫にはそこにつけこまれた。元夫は実はゲイで（初夜に告げられた）両親を悲しませたくないなら黙っていろと要求、ヒロインはなすすべなく沈黙。が、夫は秘密の生活に嫌気がさしついにボーイフレンドと駆け落ち、海外で贅沢三昧、習慣化したドラッグにまみれた生活のためにお金が必要で、色々やらかした上でああなった。うーん。★ヒーローについて→父親が会社経営の傍ら裏では汚職まみれに。弟は誘拐されるわ、自分も汚職に加担させられそうになるわ、で大変な子供時代を過ごす。父親は逮捕後服役中に心臓発作で急死、母親は父の裏切りに自殺未遂…。母と弟を守る為に必死で、会社も頑張って立て直した。で、母親が引きこもってる島の別荘で元妻と出逢い、家族丸ごと暗い闇の底から引っ張りあげてくれた彼女と結婚、愛する喜びを知った。が！なんと元妻は末期がんでした…ヒロインと出逢ったのはその元妻（妊娠5ヶ月）の1年目の命日で、元妻と同じ赤い髪のヒロインに惹かれ、慰められたっていうオチ。★全体ネタバレ→元妻の話を聞いた後でもヒロインは少しでもヒーローの慰めとなるなら、と関係を持ち続け、ある日妊娠。結婚しようと言われるが、ヒーローはまだ元妻を愛していて、それは耐えられるが子供まで亡くなった子の代わりになるのは耐えられない、といって拒絶。すったもんだあった挙げ句、後日ようやく自分の気持ちに気付いたと言うヒーローに再度プロポーズされて、やあっとハッピーエンド。

作者さん買いです。これは橋本多佳子先生の『秘書以上、愛人未満』のヒーローのお兄さんの話だったんですね。あのタンカーの事件の陰で、更にこんな被害者がいたのですね。ヒロインは夫にこんなに酷い目にあわされていながら、夫の両親を大切に守り面倒を見てきました。彼女がどれだけ愛情に飢えていたのか考えると切ないです。そしてヒーローと亡き妻の映像を見てしまった時のヒロインの悲しみと絶望を思うと、可哀想で本当に切ないです。ヒーローが自分の気持に気が付いてくれて良かったです。

ヒロインあっての星3です。ヒーローが酷く感じちゃっいまして、亡くなった元妻の代わりにヒロインを抱く話で進むのですが、最後の終わり方があまりしっくりこなくてマイナス2です。

下地はＨＱですが、なかなか大人の恋愛です。小越さんの絵がとてもよく似合っています。思い出からやがて本物の現実の愛にヒーローが気づいていく過程が味わい深いです。

橋本多佳子先生の「秘書以上、愛人未満」に出てきたタンカーを座礁させた船長の妻がヒロインで損害を受けた社長の兄がヒーローのお話だったので気になり借りてみました。ヒーローは1年前に亡くなった妻を忘れられず今も愛している。ヒロインは孤児だったので家族を大切に思っていて亡き妻の身代わりでいいからヒーローの心を癒していこうとする・・・読んでて切なくなりました。ヒロインには幸せになってほしいと心から願います。