レビュー一覧

キャロル・ティモマーの作品をつらつらとめくっていたら、あれ？これ既に買ってるような…？？となりました。別の漫画家さんが『出会いは真夜中に』という邦題で同じ作品をコミカライズなさってます。わお、こんなことあるんだとビックリしました。これから購入を考えてる方は、両方試し読みして選んだほうがよろしいかと。物語は、共に家族の絆を考え直す素敵なお話ですｖ

そもそも原作は「出会いは真夜中に」のタイトルで発売され、村田順子先生が漫画化してます。しかも、村田先生の漫画の方はなかなかの高評価だし、今現在も販売されてます。それをわざわざ改題して、違う先生に漫画化してもらう意味がつくづく不明ですね。大人の事情で、村田先生のものが販売できなくなったんだったら分かるけどね。こちらの作品の方が悪いわけじゃないのだけど、印象薄いし、普通すぎるかな。村田先生の方が、ヒーローの【バンパイア度】がすごいです。黒づくめですもの。

妄想女子と元軍人。どちらも母親を若い頃に亡くしていて、その原因が父親だと思っている。その共通性で惹かれたのかしら？本人たちの感情にも「？」がついている。実際、恋に落ちるのには理由は要らないかもしれないけど、読み物としては説得力が弱くて、総じて印象が薄い。

お互いを不審者と思っていた出会いから徐々に仲が深まる様子が素敵でした

がっしりとした体形で少し影のあるヒーローが素敵でした

ヒーローの父が亡くなってヒーローが15年ぶりに家に帰ってきたのですが、ヒーローが父と会う場面が無く、ヒロインと色々有ってからの葬儀の場面で、いくら嫌いな父でもまずはご遺体とでも会うのが普通ではないかと違和感を感じました。それと話の流れからして仕方ないにしてもヒロインは財産目当ての男性が嫌ならばヒーローと関係を持つ前に財産的な話をするべきでは無い思いました。その他はお互い父親の事をよく思っていなかった二人が父へのわだかまりを乗り越えてお互いの距離を縮めて行くお話で良かったです。

お互いに家族とのわだかまりに立ち向かっていくきっかけを与え合う関係が素敵だった。亡くなってから… というのは、本当に歯がゆい。