レビュー一覧

途中まではありふれた生徒✖教師の話と思ってました。でも2人の孤独や渇望が引き寄せ合ったみたいに、エロは多いけどそれより精神的なものに惹かれます。

紙媒体で持っていますが大好きな作品です。はじめて読んだ頃はまだそんなに多くのBL作品を読んでいなかったので当時は内容に衝撃を受けました。堕ちていく夏と熱情の２作のお話ですが、熱情は堕ちていく夏の直後の続編です。いたぶられるような、されるがままの行為を受け入れる受け。だけどそれは受けがそれを望んでいるからこそ、攻めはそういう風に振る舞っているし、すべてさらけ出す受けを攻めが望んでいるから受けもそのように振る舞っている。二人の関係は愛と呼べるものなのかわからない。自分達の気持ちはわかっているけどそれを愛と呼べるのか別の言葉があるのかわからないと受けは言っていますが、私は二人の関係はとても歪に見えますが、二人がぴったりはまるカタチにできた愛に見えました。電子書籍ではわかりませんが、紙媒体のあとがきにはこの作品には夜よりも罪は深くという９年後を描いたお話があるようで、ぜひ読んでみたいなぁと思っています。

飛沢先生の話は禁断の恋が多い気がする。こんな事されて何で好きになるの？とは思うけど、エッチシーンはさすがですね。他の先生の話と比べると全体的に話が薄い気がするので星3で。エロだけ読み返す時はある（笑）