最終的にはヒーローは愛を否定していた訳ではなく、愛が分からなかった・・・みたいな見解になっているけど、それを差し引いても我儘。と言うか、何故結婚前にヒロインに最終確認しなかったのか？あえて避けていたの？？しかも、ヒロインを捨ててやろうと考えたかと思うと離婚は拒絶したり、子供は欲しいのに子供は愛せないとかコロコロとその場で考えが変わるので、一貫性が無い。ヒロインの愛されないけれど離れられない絶望感はよく描かれていて、健気なヒロイン好きには良いかも。

人を愛せないとか言いながら、H満載で凄い！別に一言愛してると適当に言っとけば(総スカンかしら私)こんなめんどくさいことも起きなかったのにね。それが出来ないヒーローは本当に愛に傷つけられていたんだなと思いました。ヒロインもヒーローに手酷く傷つけられたのにそれでも手を差し伸べていく姿は健気です。

ヒーローは「愛」に否定的だけれど、それ以外は良い夫じゃないかな。ある意味誠実だし。ヒロイン本人が覚えていない些細なことを覚えていて、喜ばせようと連れて行ったり、プレゼントしたり。むしろ、悲劇のヒロインに浸っているヒステリックヒロインの方が、魅力がわからないです。親友の娘をあやしたりしないヒーローを非難するけれど、愛を押し付けていて自分勝手っぽくて好きじゃないです。ホットシーンはたくさんあるけれど、言い争いばかりで甘い雰囲気は少ないです。

これぞハーレクインて感じでした。シンデレラのその後の話みたいでした。