レビュー一覧

ネットカフェ難民が話題になりますが、７０年代の若者たちの暮らしも厳しいものだったんだなぁと思いました。　　周囲が豊かになってしまったのが、つらさが倍増した原因なんでしょうね。　　つらい生活を送りつつ、明るい気持ちを忘れずにいるにはどうしたらよいのでしょうか。　　有名な作品ですが、絵の粗さが気になりました。

世の中の大抵の人は嫌な事を我慢しながらこなして、漸く生活を送れている訳で、好きな事をして暮らせる事などまず無いという、当然の事実を再確認するには役立ちます。

「蕩児の帰宅」永島慎二さんがモジリアニの絵みたいな眼を空白にしたり片目だけ描き込んだりこのころからだったのですね。以前「フーテン」で唐突にフェリーニの映画のシーンが丸パクリになっていた記憶が「甘い生活」というタイトルで繋がったと思った。当時の貸本漫画はミステリーとかアクション物とか、こんな心情の吐露みたいので人気はどうだったのかな？読んでいてそっちのほうが心配になりました。　　　　　　FIN