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大ヒットして現在も連載が続いている古代中国の春秋戦国時代を描いたキングダムの世界の「史実版」と言ったところである。絵柄はかっちりとしていてしかも大軍の表現など迫力満点である。ただ元々膨大なお話であるので随分省略し　地の文で表現してしまっているのはやむを得ないところである。漫画ではなく読みやすい歴史書として読めば気にならない。時代考証の観点から疑問点一つ。この時代 騎兵はまだ一般的ではなかったはず。

授業で始皇帝の事を習った時は「なんて酷いんだろう」と思っておりましたが、本作品を拝読し、彼の生い立ちを知ると、その感情も少し和らぎ、可哀想に思えてきました。周りの大人達の欲に振り回され心の支えだったであろう存在（炎鹿）までも失い…これが、『乱世』という物なのでしょう、悲しいですね。

この作品は30年以上前の物です。今読んでも話に古さはありません。中国の歴史を文で読むのはなかなか大変ですがこうして漫画で理解するだけでも違うのではないでしょうか？分かりやすいですよ。中国史はここから入っても良いと思います。

おもしろかったですが、これだけの内容をまとめるには短かったかも

史上初中国統一を果たした始皇帝の物語。前半は商人である呂不韋が権謀術数を繰り返し、やがては大国秦の宰相にまで上り詰めるまでの話。後半は若くして王となった秦王政が己の出生の秘密に悩みながらも、王として成長していき、やがて皇帝として中国大陸に君臨するまでの話。中国統一とは敵との戦いと同時に己との戦いであることを物語ります。