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プライド高い受けと激しい情熱をぶつける攻めが、次第にお互いに良い影響を及ぼしあう。国や民のことを憂う2人が信じる道で闘う姿は読んでて面白かったです。

どこか大陸の世界史を彷彿とさせられる、異世界ファンタジー。受けの自立を促し、王として闘う攻めはタイプなのですが、もう少し言葉が欲しかったというか、一目惚れと惚れ込む理由が弱かったのが残念。エチももう少し欲しかったです。

106ページでしたが、それ以上の内容があったと思います。１００ポイントで読めたことにとても満足しています。

お話自体は特に目新しい感じではないですが、祖国を滅ぼされた王子が寵妃となりながらも、自分の特技をいかしながら、生き残り、最後には幸せを掴む姿がたくましく思えました。微妙に想像すると、痛いシーンもありましたが、それが必要なことなんだろうと、思わせる話の展開でした。

前々から気になっていた本に48時間が出たので早速借りてみました。あさひ先生の作品にしてはけっこうあっさりめのお話でした。攻めも、受けに憧れてやっと自分のものにできたのにもかかわらず、最初拒否をされると距離をおいて受け入れてくれるまで待っとか、もう少しグイグイと受けを落として欲しかったかなー。

いつものカラダからはじまる調教モノかと思っていましたが違いました。宗主から褒美として攻に受けが下げ渡されるのですが最初に強引に抱いて拒絶された後はしばらく何もなし。普通の生活を与えて受が心を開くのを我慢強く待つ攻でした。もう少し強引さや執着が見えると良かったのに。最後はちょっと痛い執着を見せますが。

亡国の元王子の美しさとプライドが微妙なバランスが崩れる時が見応えあります。

清寿のプライドが痛々しい。故郷を滅ぼされた屈辱を宗主の愛妾となる事でメンタル保っていたのにその宗主に下げ渡されたわけですから。最後の辺りで痛そうな事になっているけれど幸せならいいのかな。

生き残りを賭けた戦国の厳しい世界観が背景に在るので、受けの誇りとかプライドが甘い考えに感じられましたが、攻めが良い人物だったお蔭で酷い目にも遭わず、思ったより順調なハッピーエンドでした。この作者さんの作品としては、やや物足りない印象です。