レビュー一覧

こんなにハマる漫画はそうそうない...文句なしの作品です！続編読みたい！

日陰蝶の続きです。待ってました。背徳感漂う中に純愛。いいです、すっごい。ぜひ前作から読むことをおススメします。

前作のいたたまれない背徳感に続いての今回。某シーンで2度見をし、私、腐ってて本当に良かったなぁ…としみじみ天に感謝しました。もっとドロっドロのバッドエンドでも最近の最近のお客さま達は耐性ついているようなので…いや、責任逃れはいけない。少なくとも、私は大丈夫ですのでハード目にぶつかって来て頂いても大いに結構です。歓迎します。何だか、この2冊目で終わっちゃってますが、本当は描かれていない数冊分くらいのエピソードがねっちょりねっちょり粘っこくみっちり詰まってたはずです。そのもう少しページが欲しいところにモヤっとするのは否めませんが、それを上回る煩悩で相殺されていると思っています。最後に彼が病むまでのエピソード0とか、後日談をもう一声お願いしたいです。

病み系のお話は、風呂敷を拡げるだけなら割と誰でも出来ると思うけど、それをどう畳むか・どの方向で完結させるかが手腕の見せ所というか作家さんの個性だと思ってます。このラストは、予想する中ではいちばん難しい方向へいったな、と思った。ここまで絡まると、安易にハッピーエンドへ行けないですよ・・・闇三個分あるんだから。バッドエンドの方へ行きがちだと思う所、明るい・浄化される方へ行った。その布石が前作から「やけに絡むなぁ」と思ってた同級生諸君なのかなと思う。好みかどうかでいうと、私はこの結末は好きです。闇エンドを望むには三人の人間性を知り過ぎたな、と思うから。難を言えば、永田の改心というか引き際はもうちょっとページを割いて、余韻が欲しかったなぁ。あまりにもサラっとフェイドアウトした感じです。最後のコマが「２本の竹刀」というのは印象的な幕切れ。重なったそれは牧と松浦にも、青春の日の永田と牧にも見える。三本並ぶことは有り得ない、というのもまたきっぱりとした事実で、因縁の終り・決別のシーンに思えました。

前作から通して読みました。独特の世界観でどこか淡々としつつもひりつくような展開、魅力的でした。この続編で3人の関係性も全て明かされて、ラストも安心できました。作者さんもインタビューでおっしゃってましたが、確かにオヤジ受け好きな人にも楽しめます。ただ、攻めの受け表現なので苦手な人は注意。でも絵が綺麗なのでわたしはすんなりと受け入れられました。痛みを伴うストーリーと凛とした男の子の泣き顔が好きな人は好みな作品かな、と。高評価に期待しすぎたからか、SMや切なさの要素にちょっと物足りなく感じたので☆3つです。

日陰蝶の続き。続きが読めて嬉しい。前作から間をおかず話が続いているのが嬉しいポイント。ドロドロな愛憎劇、純愛、友情…。盛りだくさんだが絵とシリアスな話の内容がピッタリで楽しめた。もっと細かく、長く描いてくれても良かったなぁ。

ストーリー展開はそうそうない感じに面白かったですし、三者三様のドロドロ具合が良かったですねー。でも、あれあれ、ちょっとみんな普通の人になっちゃったのでは。ここまでの妄想で膨らんだ私の気持ちとしては、あと２回転半くらいひねった着地が見たかったなと思うのでやや減点ですが、総じて満足です！

絵が苦手だったので半信半疑で借りてみましたが、まさかのどハマり。このページ数でこの展開、凄いです。私と同じようにレンタルに躊躇している人がいたら、背中を押したい！

絵が上手かったし、話・人物関係モロモロ非常に良く出来ていた！闇が深い人たちについては、その理由も理解できる内容で、これならヒネるわって感慨深く読んでいた。ひとことドSって言い切れる関係じゃないのが、またイイな～。ただ、最後の話の締めとしては、しっかりとした説明・後日談が必要だった気が！？

日陰蝶の続きです。最終章とあったがこれで終わりなのか？続きが読んでみたいです。