レビュー一覧

神話やファンタジー好きなので楽しめました。さすがの安定感ですし安心して読めます。個人的に両性具有は好きでないのですが、神話ということもありあまり気になりませんでした。受は美しく凛として、いざというときは強い！攻は粗野なところもありますが男っぽくて素敵でした。

表紙の絵からは美しい繊細な話をイメージしましたが、けっこう荒々しいです。主人公は女の側面もあるので、苦手な人もいるかもしれません。私は面白かったです！

かわい有美子先生の美しい文章で日本神話のようなBLが読めるって有難いです。購入したのは随分前ですが定期的に読んでいます。月を司る神である月夜見が高天原を追放されて、破天荒で荒ぶる神の夜刀に捕まっちゃう話なんですが、割りと最初から夜刀が月夜見を大事にしてるので安心して読めます。一冊で納めるには、世界観や設定が壮大なので、出来れば上下巻とかで出した方がもっとドラマチックになったのでは？と思います。

イラスト付きで読んでみたかった！でも、月夜見の色っぽさはしっかり文章で書かれていて素敵でした。なので、なおさら深く夜刀と月夜見を堪能したいと思うとイラストが欲しいと思ってしまいました。内容は、日本書紀っぽい題材で月の神様である月夜見が神の倉から食べ物を盗んだ事で下界に降りされるところから始まります。降り立ったところで蛇の神様夜刀に見初められ色々と起きるわけです。月夜見はふたなりだったりするわけですが、色っぽい事は色々ありますがエッチは少なめなので、サラリとふたなりが苦手な人でも読めます。

日本神話をモチーフにした世界観で、美しい情景が目に浮かぶようでした。初対面から怖くひどい印象の攻が、深い愛情を示していく過程が良かったです。漢字が難読でした。

と挫折しそうでしたが 意外とすんなり読めました。蛇神の夜刀と月夜見の最初の出会いは最低でしたが 月夜見のために夜刀は兄を殺め、夜刀の為に月夜見は高天原に帰らない決心をする気持ちがよく分かりました。

なかがきを挟んだ３編構成。日本神話がモチーフとなっているので、最初の数ページは慣れない単語が並び堅苦しいかもしれませんが、その後は読みやすい文体です。両性具有が好きなので検索して読んでみたのですが、エロいと言うよりも神様なので性別を超えた存在、神々しい象徴として両性具有という設定になっているように感じました。かわい先生の作品は警視庁ものよりも本作のような設定が好みだと気付かされました。

すごーくよかったです！最後の黒うさぎもまたよかった！なんとなんと、両性のお話たら思わずラッキーでした！