レビュー一覧

とても盛り沢山の内容です。おそらく日数的には大して経っていない中のエピソードてんこ盛りで、その一つ一つが名家の出のヒーローと、名もないヒロインのお互いを信頼するという事にこだわったものであるように思えます。ヒロインは少し隠しすぎのようにも感じますが、序盤ヒーローの傲慢で鼻持ちならない態度にそれも致し方ないと思ってしまいます。

イタリア系貴族のヒーローとモデルのヒロイン二人は同棲して一年くらい経つけど、ヒーローは、ヒロインの素性とか何も話してもらってなくて、多分、自分と結婚するには身分が違うから、愛人のままでと思っているが、どんどん好きになっていく。結局、ヒロインは、ある貴族の私生児っていうのがわかるんだけど、結構、ヒーローの身内とか社交の場で辱められてかわいそうだった。最後には、ヒーローが頑張って、自分の両親も説得して結婚するんだけどね。

ヒロイン父親がくずすぎてみてて嫌になる。でも、ヒーローもどっちつかずでいや。はっきりしろって思う

すいすい読めて展開も早く面白いのですが、愛人の壮大な痴話喧嘩みたいな話でした。傲慢なヒーローにもすぐ泣き出す愚図愚図ヒロインにもあまり魅力は感じられなかった。前半は特にヒーローが残酷で気分悪いです。ヒロインを愛人にはいいが妻には相応しくないと思っているヒーロー。教養がなく浮ついているので時々嫌いになるとまで思う女性とよく一緒にいられると思います。「美人だって使い捨ての日用品と同じだ。飽きたら捨てて次と取り替える」とまで言われてもヒロイン泣いて出て行く「ふり」だけ。結局毎回出て行こうと荷物まとめて出て行かないんですよ。もっと誇り高い女性でいて欲しかったし愛人でもいいと思うヒロインが好きになれなかった。わざわざヌードモデルの絵を飾った前でプロポーズした意味も理解しがたい。読みやすかったけど、きゅんきゅんするものはなかったです。