レビュー一覧

完全なる作家買いです。さすがのジョシュ・ラニヨン、短編だけど読みごたえあると思います。追う側と追われる側の10年愛というBL好きのハートを鷲掴み系のテーマではありますが、まあ、そこは短編なので、やっぱりサクッと読めちゃうかんじです。私はこの作家さんの、強くてマッチョな攻めがものすごい紆余曲折を経て、最終的には受けを溺愛しちゃうという流れがこの上なく好きなので、短編だと紆余曲折部分も溺愛部分もやっぱり物足りなくて星４になっちゃいましたが、この作品自体は面白いですよ。

初めて読む作家でＢＬカテで外国人設定、舞台も外国ほぼ初めてでしたが、とてもうまくまとまっているし文章も綺麗だし、所々切なくもなるし。そしてエロもしっかりあるし、このチケでこのクオリティは大変満足いくものでした。

短編ながら長編さながらの読み応えで、2人の切なさと葛藤が引き込まれました。共に歩む幸せな今後が想像できるエンディングがクリスマスらしい作品です。

上手い！短編の面白さが詰まっています。次々登場する訪問者逹がコミカルに物語を進めていく様も、古典的なクリスマス寓話を思わせて秀逸。やはり他作品の、がっつり読んだ！な満足感には及ばずながら、不器用な男同士の愛らしさをたっぷり堪能できました。

元宝石泥棒とFBI捜査官の組み合わせに、十年前の一夜限りの関係を引きずっている美人受け。おまけにGBLTフィクションアワード受賞作家。鳴り物入りで期待が高すぎたんでしょうか？ハーレクイン小説みたいで、再会してからは切ない気持ちを堪能させてくれますが、攻めの魅力が伝わってこないのと、あっさり終わりすぎ。初心者向け。

最後まで結末がわからずドキドキハラハラとても楽しく読めました(*^^*)胸がぎゅっとなる素敵な作品です。

この作者さん(私が読んだ範疇で)には珍しい普通にいい感じで終わりました。短編にしては良く出来てるなぁと思いました。

賑やかな隣人たちのレスキューに応じながら10年越しの愛の想いが交錯するクリスマスイブの一日。リャマの赤ちゃん救出のエピソードが楽しいです。しっとりとした情景描写やちょっと文学的な愛の場面がなかなかいい。イラストがもう少し「天使のような顔をしていた」ノエルの雰囲気に近いともっと良かったです。

十年越しの恋・・・短編とはいえ、さすがです。読ませます。長編に負けないくらいの読み応えがありました。

宝石泥棒とクリスマス、なかなかファンタジーぽいです。ラニヨン先生作品でイメージするシリアスな硬派さとは違う、どちらかといえば柔らかな雰囲気です。受けの子の名前がノエルで可愛らしいイメージなので、日本のBLに近い読み心地でした。