レビュー一覧

漫画を描いた著書は違いますが、原作者は『野に咲く白薔薇』を書いた人と同じ、この物語のヒーローは『野に咲く白薔薇』の主人公の次男です。ヒロインはフランス貴族の子女でありながら、父親に酷い条件の結婚を決められはるばるイングランドへやってきた令嬢。イングランド貴族の子息でありながら僧侶見習いである青年が道中お供する…というストーリーです。騎士道と僧侶に萌える人にオススメかもwストーリー展開も面白かったです。

中世の騎士ものです。大天使ガブリエルもかくやの美貌の所為で、恋愛方面にうんざりしてしまった結果、エイっとばかりに修道士を目指したヒーロー。これだけでも、彼が単純で純粋で熱い男なのが判りますね。偶然助けたレディを婚約者の元へ送り届ける任を受けたものの、このレディはすこぶる愛らしく茶目っ気たっぷりで闊達な面白い女性で、ヒーローはクラクラと誘惑されます。これを「沈黙の誓い」を盾に凌ごうとする珍道中が実に楽しい。結局本人以外は誰一人として彼が修道士に向いているとは思っていないのが愉快です。延々とやせ我慢の果て、恋するレディの為に遂に立ち上がる！　続く騎馬試合もしっかり見せてくれる、良心的な作風のコミカライズです。良いですよ〜、こういうの無条件に好きです。エピローグまでしっかりあって、ハーレにありがちな尻切れトンボ感が無いのもポイント高し。騎士好き、坊さん好き（笑）の方は必見。まさかのトンスラ有りの美形を実現してますよ。

本当にハラハラドキドキものでした。ヒロインはこのまま悪者の花嫁になってしまうのではないかと思うくらいでした。ヒーローの僧侶姿は面白かったです。僧侶になるにもそれなりの段階があるのだと今回知りました。見習いだと還俗も手紙一本で済むんだと思いました。おしゃべり好きなヒロインと沈黙の誓いを立てたヒーローのやり取りは傑作でした。

伯爵の息子で騎士だったのが顔故に女にたかられすぎてウンザリし、修道士見習いになるという転変人生のヒーロー。沈黙の誓いでやせ我慢を続けるすがたが笑いを誘います。作中ヒロインが読んでいたルネ王の愛の書というのは実在するらしい。キャベンディッシュ家の話は他にもいろいろあるので、併せて読むと結構壮大な世界になります。

原のり子先生のヒストリカル、初めて読みましたが何で今まで読まなかったのかと思ったほど、描き込みも丁寧で良かったです。

中世モノはセリフが多くて読んでいて疲れます。もうちょっとすっきりできないものなのかしら。とにかくヒロインはとんでもないヤツのとこにお嫁に行かずに済んで良かったです。

絵が古いのが残念ですが、中世の騎馬試合が書かれていてなかなか楽しめます。

一行の旅が一筋縄では行かなくて、ハラハラドキドキしながら読んでいる気持ちが高揚していきました。西洋の騎士ものが好きな人にはとても嬉しいお話です。ヒーローとヒロインがとても魅力的で個性があって愛らしく、善と悪がはっきりしていて、恋愛だけではない楽しみがあります。

ヒーローが僧侶（？）なのでしたが、やはり彼には向いていませんでしたね。ヒロインを助けるかっこいい騎士のお話でした。ヒロインの婚約者が、梅毒で婚約者の父親と結婚することになるってありえないよね。ヒーローグッジョッブ

原先生の中世モノ!　と飛びつきましたが、笑っちゃうほど好みの展開。細密写本の枠を模した表紙からそうですが、徹底的に考証された衣装や馬具、鎧武具等々とても素敵な絵にされていて堪能。ヒーローのトンスラも可愛いし、黒髪のヒロインはキャラ的にもお茶目でとてもイイ。ストーリー的にも王道中世ロマンならこうあらねば、というかなにより、騎馬試合っていうのがやっぱ！　と言われて興味を持たれた方には特にオススメ。ヒーローは金髪長身超美系の修道士で超禁欲的。そこもまた新鮮で良し。私的にマタタビ同然の原のり子先生の筆ですし、おさえられているからこそ、より※※※