レビュー一覧

さすがダイアナ・パーマーだな、と思うお話。いったいどこまで風呂敷が広がるのか。そしてその風呂敷の隅々まで把握しているところがさらにすごい。作中、一か所名前のミスがありましたが、それが作者か訳者かのミスなのかはまぁどうでもいいことですが。流れ的にいいところでミスってたのでちょっと気になったかな。あとの内容は、いつものダイアナの好きなストーリーです。傷ついたヒロインとヒーロー。それをぶつけあっているようで、ヒーローが強気でさらにひどいことをする。ヒロインは自分が悪いと思う後ろ向きタイプで、それを受け入れてさらにヒーローを許すという心の広い・・・いや、本当に広いよね！　テキサスを突き抜けてワイオミングまで広がってるんだからさー。内容には様々な脇役たちも出て来るけれど、その背後の繋がりもたくさんで、彼らのお話はまだまだ続くのでしょう・・・本当に、読むこっちが追いつけないほど広がってる。このお話は、前半はバトル、そこでヒロインを傷つけたヒーローの懺悔が後半。ヒーローが思うほど、ヒロインは弱くないのに、弱いもの、として扱うヒーローの明後日な懺悔具合がまたダイアナの好きなパターンだなぁ、と思います。

大好きな傭兵達が沢山出てきます。ヒーローもヒロインも過去の酷い心の傷を背負い込み、お互いを誤解しながらも、惹きつけられて行きます。ヒロインは、今迄兄は居たけど、殆ど海外暮らしでよく一人で平気だったと思います。二人が平和で幸せに暮らせて、ヒーローは素敵でよかったです。

長編だけあって色々な要素が盛り込まれていて楽しませてもらいました。　軍や傭兵・対テロ組織のような一般人には明かせない職業というのはスリリングでした。最初は険悪な二人。特に「彼」がヒロインをからかう様子は酷くて、小中学生のようなくだらなくてしつこくてうざすぎて、そこで読むのを止めたくなったほどです。　後の方になって、それはわざと嫌われようとしていたらしいとわかりましたが。　二人とも重いトラウマを抱えていて、そのことで彼は暴走してしまい酷い自己嫌悪に陥ります。そしてテロリスト関連の身の危険のために離れて暮らさなければならなかったり色々あったあげくなんとかハピエンとなりました。　私が気に入ったのは、オンラインゲームが物語に使われていたことで、いつキャラクターの正体がわかるのか楽しみでした。　逆に気に入らないというか気になったことが二つほど。　付き合っている相手が敵にわからないようにするということを聞いていたのに、ヒロインがコンサート会場で捨てられたと１００％思い込んでしまったのが不自然に感じました。　それと、殺人をためらわない凶悪犯に会いにいくのに、戦いのプロのはずの彼が防弾具的なものを身に着けていなかったらしいのが納得いきませんでした。

日本人には現実離れしたストーリーだけど、丸くおさまるところに収まって良かった！オンラインゲームって面白いのかなぁ？やってみたい気がするわ素敵なお友達が出来るかも！

過去に男性にレイプされかけてトラウマを抱えた美しいヒロインとヒロインに似た黒髪の美しい女に裏切られそれがトラウマになっているヒーローのお話。ダイアナ作品でこのようなヒロインは度々出てきますが今回はヒーローがヒロインを怖がらせてしまうシーンがその時の事を思い出させ生々しく不快に思う人が多いかもなので苦手な人は注意です。誤解とすれ違いがおきた時はまるでロミオとジュリエットの最後のような気持ちで胸が痛くなりました。はじめは対立しているけれど傷ついた二人がどうしょうもなく惹かれ合いお互い強く相手を想っていてそうゆう作品が好きなので読んでいて胸が熱くなる感じでした。バーバラの恋の予感も気になりました！

なんだかな～。レイプされかけた過去があると打ち明けられて『君が挑発したのか』と言う人どうかと思う。面白かったけど、こんな発言する人嫌だな…