作者さん買い。IN THE APARTMENTの前日譚ということで上記作品読後にこちらを読みました。あえて登場人物の誰にも肩入れしないよう読んだので目線はフラットだと思います。ただひたすら3人があまりに考えなしなので腹がたつ。お金貯めるまで考えたのならもっと調べたらどうよ。熟考しなさいよ。それでも3人の子どもを望むならそこは人工授精一択でしょうが。セックスなめんなよ。そこまでの考えに至らない人たちだとしても、3人の子どもだと考えるならどちらの子どもかはっきりとわからないように同じ日にどちらともするとかあるでしょ?しかも一回きりのことではなく、何ヶ月かかけて妊娠に至っているように読みとれます。誰も疑問を抱かなかったのでしょうか。排卵日ごとに違う相手としていたからどちらの子どもかわかったという描写がありますが…結末が設定されていてそこにもっていくためにこういう過程をたどった、というのが見え透いて非常に残念です(エイジが同性愛者だというのもこの結末ありきの設定で、必然性が感じられない)。ミエコは父親に捨てられたと思っていて母親にも放置されており両親の愛情に飢えているという設定なのに、父親が誰かわからないまでは言い過ぎにしても、どちらでもかまわないという子どもを産む選択をした、という一点がこの作品の全てを表しているような気がしてなりません。つまり全てが中途半端で考えなし。家族との関係も、成長したいという葛藤も、所詮その程度の人物たち。新刊が出れば読もうと思うくらい注目していた(実際既刊全部購入し読んでいる)作者さんだけに辛辣な評価をしてしまいましたが、こうした問題はもっとデリケートに覚悟をもって扱ってほしい派の評価はこんなものだと思います。星は0、が本心です。
何故星5や4がこんなにも付いているのかが不思議。1巻の時点での感想だからですかね。2巻まで読んでだったら星つけられません。絵津鼓さんのお話作りや表現の仕方台詞キャラクター等大好きです。このお話も内容が繊細で難しい題材ですが、その中でどこにどのくらいの配分を置くかとかセリフや悩んでる様とか限界まで上手に描かれているなと思います。全く同じ話を絵津鼓さんではない方が描かれたらより酷いことになっていたんだろうなと。ただそれを持ってしても酷い話には変わりありません。「IN THE 〜」を読んだ身からすれば、この話がなければあの素敵なお話に至らなかったのかと思うと悲しいですが、それにしたってマッキーのこと2人とも理解しているように見えて(又は分かりたいと思っている風なのに)結局本当に分かってあげれてないんじゃん。マッキーがいなくなってからの永慈の振る舞いといい台詞といい全てが腹立たしい。軽くない?美枝子もなんでそんな決断できるの?家庭環境とかから考えたら普通しないよね。いや、親に嫌悪感じたり家庭に悩んだりしてても結局そういう親の子って訳ですか。そりゃ3人のあの決断はそもそもあり得ないですし。そんなんいうなら人工授精でしょうよ。行きずりのその場限りの女ならともかく、何年も大切にしてきた親友(しかも男ニガテ宣言)と正気でセックスできんの?2人は(永慈がゲイだって言ってたって美枝子は好きになれたってことで)結局は世間からしたら普通の家庭を築けてお金もあって家族共々仲良くて幸せですねハイハイ。年齢のことも考えると1番あり得ないのは個人的には永慈の親と美枝子の親。反対貫くのは良いとしても、美枝子との子供出来てなにそんな軽々しく喜んじゃってるの?経緯とかどう話したのかは知りませんけど、結婚できて子供ができればなんだっていいんかい。美枝子が妊娠報告したときの母親の態度も信じられない。ちょっとまともなこと言ってる風にしてんじゃないよ。なんだかんだ納得しちゃう本人も。会わなきゃ朝人とも前に進めなかったかもしれないけど、正直こんな人たちとIN THE〜で再会なんてしなくて良かったのにマッキー。
絵津鼓さんの作品は本当に大好きで、この関連作に当たる「IN THE APARTMENT」を初めて読んだ時の衝撃は忘れません。そこに繋がるお話だということで期待しすぎたのだと思いますが、さすがにこのお話を2巻でまとめるには勿体なかったのでは…。特に第2巻の、肝心なところが駆け足だったような気がして、みえこの決意や葛藤、えいちゃんの変化、マッキーが去るに至った描写などが私にとっては非常に物足りなく感じました。連載の尺が決まっていたのだと思いますが、1巻の日常パート削って後半をもっとじっくり描いて欲しかったなあ…と思うのは私だけでしょうか。また、絵津鼓さんの作品にはあまり悪役が存在しないのが好きなのですが、それでも、えいちゃんのお父さんが最初のバレ段階でもう少しだけでも深刻に受け止めたり動揺してくれればもっと入り込めた気がしました。というか正直、えいちゃんとみえこについては(気持ちはよく分かるものの)重度の「IN THE〜」ファンとしてはどうしても妹尾(マッキー)に肩入れして読んでしまったので、二人の評価はちょっと下がってしまいました。。みんな必死だったとはいえ、この過去の時点では妹尾の心に本当の意味で寄り添えた人間はいなかったということや、この頃から明るさの裏で実は誰よりも敏く脆く傷付きやすかったんだな、ということをことさらに思い知った作品でした。彼の幸せを心から願っています…。早く「IN THE〜」の続きが読みたいよー!こっちの作品から入った方も、BLに抵抗なければぜひ読んでほしいです。
IN THE 繋がりで読んでみました。結末がわかってた上で覚悟は決めてたけど、本当に胸糞悪い話。本当なら星も付けたくない。3人+周りの登場人物もみんな愛で溢れていたのに、後半からその"愛情"を履き違え出してから精神崩壊?2人の子供を女が産めば幸せが続く!なんて頭おかし過ぎるでしょ。なんやかんやと社長息子も女もマッキーに精神的に癒され、助けられてきたのに(特に女!)結果マッキーをどん底に闇落ちにさせるなんて鬼畜かよ!酷過ぎる。作者様のファンですが、これは"ナイ"。
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ひどい。その一言につきる。読まなきゃよかった。