レビュー一覧

カジノ業界とそこで働くディーラーを描いた作品ですが、かなりわかりやすくそれぞれのゲームの説明がしてありますので、全くカジノを知らない方でもそれなりに理解出来るかと思います。ただこれはコミカライズした方がわかりやすいでしょうね。すごく丁寧に読まないと、サラッと字面を追ってしまってポーカーの真剣な駆け引きをわからないまま二人の対決（？）を迎えてしまうので、ちょっと勿体ない気がします。家庭を顧みないギャンブラーの父に反発を抱き生真面目な公務員となった逸と、幼少の頃から逸の家に引き取られ共に育ってきた一哉。一哉が逸に特別な感情を抱いていたのはわかりましたが、父親への反発とその父にポーカーを通して実の息子以上に寄り添っている一哉に複雑な想いを持ち続けてきた逸の気持ちが、どういうきっかけで恋心に変わっていったのかが、もう少し深く描かれていたら良かったのになと感じます。ギャンブルの世界や父と母の夫婦としての関係にもページを割かれているので、もうちょっと一哉・逸サイドの感情や二人のエピソードを盛り込んだSSなどで２巻くらいの長さにした方が良かったのかもしれませんね。…ということで面白いながらもいささか消化不良の作品で★厳しめです。

ノーモアベットシリーズ第1作目です。私は、ワンダーリンクから読んだのですが、順番的には、こちらから読むべきかと。評価が芳しくないようですが、私は楽しむことができました。挿絵もよかったです。

一穂さんだー！とウキウキして読みましたが正直ガッカリ…メインの2人が一緒に育ったわりには過去エピソードが足りず、なんでお互いに好きになったのか謎です。2人のカラミ（エロじゃなく）も、なんか萌えない…メインカプだけじゃなく、登場人物のやり取りがすごい面白い作者なんだけどなー。これは違った。ヤマ場でポーカー勝負があるのですが、ポーカーわからないから読み手として気持ちも盛り上がらず。なんかなー。安定のエロだけど、この作者の場合「エロ描写がエロい」とゆーより、「この2人の2人らしいエロだからエロい」ので、今回は盛り上がらず。期待しただけにガッカリが大きい…

大胆で爽快なお話です。カジノのゲームのルールは一切わかりませんでしたが、全く問題ないです。今回の濡れ場も最高でした。

一穂さんのBL作品の中で1番好きです。キャラクター各々の化かし合いと駆け引きがスリリングで堪りません。

評価が低くて読むのをためらっていましたが、読んで良かった！他の一穂先生の作品と比べると、ということなんでしょうね。私は面白かったです。賭けのシーンは、思わず力が入ってしまいました…。

面白かったけど、ポーカーのルール知ってたらもっと面白かったのかもしれないです。キャラは2人ともとても好きな感じです。この作者にしては割と現実離れしてるのが(ワンダーリングもそうですが)読んでて楽しかったです。

作者さんの作品はいくつか既読。カジノやポーカーがわからなくても相変わらずの描写力で読むのに退屈せず。兄弟同然に育ったいとこどうしで、お互い距離感がわからず反発しちゃったり。真面目な受けが頑張るシーン、すごくよかったです。あとヤキモチやいちゃう攻めも良きでした。

カジノ世界は全然わかりませんがよく調べてあってちょっとわかった気がします。

一穂先生の作品を読むのはこれで3シリーズめです。前2作と違って、私にとっては非日常、異世界っぽさがあったのが新鮮でした。後編まで読んでしまうと、カジノの世界で生きているのが日常に思えて不思議です。