レビュー一覧

何というか、僕はかなり面白かったです。レビューって、満足した人は書かないから、自然とネガティブなものが多くなるのかもですね。特にこういう文学系作品には・・・。個人的に、読む前にネガティブな評価を目にしてしまい、作品に対してバイアスがかかってしまうのは、とても残念です。

読後とても切なくなります。ひとつひとつの話が映画のような、文学的な作品でした。分かりやすい話ではないので好き嫌いはあるかもしれませんが、私は好きです。

びっくりするほどつまらなかったです。「で、どうなったの？」というラストばかり。

私には、丁度良い…情報量が多すぎず、お洒落で小粋で深い作品でした。読み手に自由を与えてくれる感じがしました。・・・で何が言いたいの？っていう方はそもそもこの類の感受性豊かな作家さんの作品が合ってないんだと思います。もっとハッキリ意味の分かりやすい作品を読んだ方がいいです。

既婚者、子供、家あり……専業主婦……いきとうとのお話は凄く気持ちがわかりますね。満たされてるはずなのに、どこか満たされない気持ちがある。その気持ちをどうしたら良いものか、蓋をしてみたり、開けて悩んでみたり……！大人の女性の心理を上手く表現されてる作品だと思います

鳥飼さんのポテンシャルがいっぱいの作品で、大好きです。性や立場をこのころから考えていたことが分かるとともに、そんな価値観に支配されない人間のストーリーもあります。

『地獄のガールフレンド』以来鳥飼先生の作品はとても好きでしたが、この短編集はとりわけ買って全く損がないなと思いました。この分量でここまで読ませる表現力は流石です。引っ張られます。それでも読者をきちんと納得させてくれるのが素晴らしいなと思いました。

表紙に惹かれて買ってみましたが、どの作品も何を伝えたいのか解りませんでした。私ははっきりとした答えがあるものが好きなので、こういった曖昧な終わり方や曖昧な表現のものは難しかったです。ひとつひとつに解説も書いてあるんですが、内容の解説ではなかったので結局なんだったのだろう…と疑問が残るだけでした。ですが、家出娘は好きな作品でした。

バラエティ豊かな作品で、鳥飼茜のルーツが見える良作

あまりにつまらなくてびっくりしました。何も心に残るものはない割に作者の解説が一話一話についているのが謎。解説を読んでも深い話には見えません。特に一話目の主婦の話に期待していたけど、共感が持てないどころか何が気に入らないんだかと見ているこちらがイライラしてきました。