レビュー一覧

「忘れないでいてくれ」のスピンオフになります。前巻のキャラが登場しますが、これだけで読んでも理解は出来ます。挿絵の朝南先生が急逝されて、作者の希望で挿絵無しで作られました。とても辛いストーリーですが、ラストは最高のハピエンなので安心して堪能して下さい。

辛かった...怜士が失踪事件で受けていた内容が惨すぎて、最後までずっとしんどかったです。1度、過去にそういうことをされたというだけでもトラウマになるのに、一度どころか...監禁されていつ解放されるのかもわからず殺されるかもしれないもっと残虐なことをされるかもしれない、先が見えない恐怖と絶望と知らない気持ち悪い男達に輪姦される激痛と、撮影されたことも、3ヶ月もずっとそんな状況下にいたら発狂するか人格が壊れてしまいます...キレやすさが発端とはいえ、あまりにも辛すぎて、怜士が想いを寄せている花吹雪先輩こと櫻木先輩が救いになってるとはいえ、この人の心の機敏のわからなさにも何度も打ちのめされて早く恋心が芽生えてちょうだいよ～ともどかしくてたまりませんでした。この人は恋心を知った今後、独占欲と嫉妬がかなり激しくなるんじゃないかな～ニヤニヤ。憎めない人ではあるけどちょっとイラっともきた（笑）だからいっぱいこれから嫉妬でモダモダしたらよいと思います。前作の忘れないでいてくれ、の主人公清涼こと大輝が活躍して嬉しかったです。能力が弱まってるみたいなラストだったけど消えてなかったんですね。同じお仕事してるし。その力のおかげ？でかなり話も進んで一癖あるけど優しい大輝も怜士とこれからは良い理解者、友人としてつきあっていけると思って嬉しいです。彼の、同情しない接し方にも救われるんじゃないでしょうか。

BLで初めて泣いたかも…。封印された過去、そして櫻木先輩のあまりの無頓着ぶりに、怜士が本当に可哀相でせつなくなりました。それだけに最後は幸せになれてよかったです。一方前作で主人公だった大輝が前作での経験を踏まえて大人になってました笑。そっけない言い方ながらも怜士を心配する姿とかかっこよかったです。またいつか大輝＆秦野、怜士＆櫻木の話が読んでみたいですね。そして忘れちゃいけないのが最後のあとがき。こちらも夜光花さんの絵師さんに対する真摯な思いに胸がつまりますよ。

何でもこなし、人から一目置かれ、それでいて、怒ることもないし、優しい。でも人の心の機微にはうとい？こと、恋愛に関しては　やはり一人が1番好きかもな桜吹雪先輩。そんな眉目秀麗な先輩に思いをよせてた受けは、ある事件をきっかけに人が変わり、記憶をなくす。少しずつ　ほどけていく謎や　好きだった前作の大輝や秦野や塚本が出て来て　なお、うれしい。今度は塚本を知りたくなりました

「忘れないでいてくれ」のスピンオフ。謎だった先輩が登場します。辛い過去を抱えた後輩とのちぐはぐな恋愛？模様に一体どうなるんだろうと思いましたが最後は少しだけ普通の人っぽくなってくれたのでホッとしました。魔法使いとの生活は大変そうだけど一途な彼なら大丈夫かも。

本で持ってます。何回も読み直すほど好きです。

「忘れないでいてくれ」スピンオフで「忘れないでー」メインの３人も登場するので先に読んでからの方が分かり易いです。最初は櫻木(花吹雪先輩)の自己本意な性格が慣れなくて、過去に暗部を持つ怜士(受け)の放っておいて欲しい気持ちと、憧れていた先輩に強く言えなく心の葛藤から提案し抱かれた想いが痛かった。前作同様に受けの悲惨な過去を攻めが暴き光の元に導きハピエンは変わらないけれど、怜士や家族が受けた悔しさには憤怒しました。

夜光花先生のお話は大好きでかなり読んでいるのですが、これは残念ながら好みではありませんでした。先生の作品で途中で何度も読むのをやめようと思ったのは初めてです。受けがどうしても好きになれずイライラしました。先輩が受けのどこが良かったのか理解もできません。展開もハラハラとすることもなくて、話の途中でも？と思うようなこともあって、先生の他の作品が大好きなだけにガッカリしてしまいました。話が他と比べて言い方は失礼ですが雑に感じました。前作の秦野＆大輝カップルの話は面白かったです。

割とサックリ読了。攻めが不思議さんですね。おそらく、それが魅力なんだろうが、私の好みでは普通で良い…。相変わらず、隠されてた話が動き出す時は一息に動くので、そこは読み応えありました。面白かったです。

性格まで変わる記憶を無くしたまま生きてくのも大変そう。