レビュー一覧

ふんわりとした優しいお味の作品です。登場人物は皆優しい人で、ある意味ハーレクインっぽくない展開でした。なのでイライラすることが無く読めたのは良かったけど、ちょっと物足りなさも感じました。

ストーリー、登場人物、クリスマス。全ての設定が作者さんに合ってますね。いいですよ〜〜。ちゃんと、ヒーローとヒロインの恋愛ありながら、家族愛もあり、さいごのヒロインとヒロイン母のやりとりには泣いてしまいました。良作です。

ストーリーと作画が凄くマッチしていてとても良かったです。誠実なヒーローと健気なヒロインも素敵でしたし、ヒーローを取り巻く家族も皆良い人達で、読後心がほっこりしました。

最初から最後まで全く悪い人が出てこない、稀有なハーレクインですね。のんびりゆったりそしてホンワカした温かい話です。その分盛り上がりに欠け、Loveが足りないです。話の主軸がヒーローとヒロインの恋愛ではなく、家族の幸せ物語になってしまっています。この作者さんの描くお話しは、いつもそんな感じです。好みが分かれるところです。

いじわるな悪役のいない物語で安心して読めました。やさしい気持ちのまま読めて良かったです。主人公の子供の父親にイラっとしたくらいかな

ラモーンは人として未熟だったんでしょうか。ヒロインとの間に子供ができると逃げ出し無視。そして事故で亡くなってしまいます。ハーレクインでは子供を強引に引き取ろうとするのが定番ですが、穏やかに話を進めるヒーローの優しさが自分の母親に受け入れてもらえず一人でマティーを産んで気を張っていたヒロインの気持ちを緩めたんですね。スペインのヒーロー宅に行くとラモーンの母親やヒーロー家族に大歓迎され、マティーを取り合う姿が微笑ましかったです。無理な妊娠出産で亡くなってしまったヒーローの奥さんと子供の事を自分のせいだと思っているヒーローを慰め諭すヒロインに好感が持てました。悲しい過去をヒーローが乗り越えた後はマティー溺愛タイムでした。ヒーロー家の女性3人組が良い味を出していましたね。

悪い人がいないからホッとします。憎しみより自分が悪かったと思う人たち。優しいので安心感があって好きです。

子供の父親が逃げるシーンからだったけど…　最終的にみんな良い人ばかりで良かったです♪

この作家さんの作品は激しさはありませんが、ストーリー全体に穏やかさがあって好きです。この作品も全体にまとまって良かったです。

ヒロインに強さがあり、苦境に立っても　誰を責めるのではなくただ子供のために頑張っていました。いじわるな人や悪人も出ず穏やかに読める作品でした