レビュー一覧

手塚治虫先生の多彩な才能を感じました。考えさせられます…

手塚先生の中期始まり頃の名作中の名作。短編集とはいえ、一話それぞれが印象深く、製作時代を考えれば驚くべき革新的挑戦的ストーリーである。大気の、空気の底で這いずり回る人間の苦悩、愚かさ、悲哀、愛情をストーリーから浮かび上がらせる手腕はまさに天才。この頃の手塚先生は手塚プロ解体直前だった筈。あの苦しい時期に良くこの作品が描けたと尊敬する。

多種多様な短編集でどの短編も独創的なアイディアとそれを支える構成力が大変見事で読み応えがありました。

　今読み返してみても、新鮮な感覚を呼び起こしてくれます。

とても考えさせられる作品でした。人間の愚かさや人生の切なさ、時々読み返したい作品です。

日本社会果ては国際社会を痛烈批判をまさかの短編集で纏め上げた、漫画の神様の漫画。すごく面白いと言うわけではないが、教養の1部にあり得る漫画なので読んでおいて損はないと思う。

手塚ワールドに引き込まれ、タブーについて深く考えさせられました。時々、無性に読み返したくなります。

残酷だったり切なかったり。それでも何処か温かみを感じるような短編集でした。「夜の声」は今から40年も前に描かれたとは思えないくらい時代を感じさせないストーリーです。

世にも奇妙な物語で藤原竜也さんが、この中の「夜の声」の主人公を演じていた事から興味を持って借りました。ドラマも原作も考えさせられる内容でとても面白かったです。おすすめです。

手塚治虫の漫画を久しぶりに読んだ。この作品集に限った話ではないし、今さら言うまでもないことだが、あまりにも絵がうまい。うますぎる。たった十数ページで起承転結も独創性も完璧だ。効果音すら魅力的で、単純にエンターテイメントとしておもしろいのに、着眼点の深さがすさまじい。世にも奇妙な物語でドラマ化されていた夜の声を読むつもりで購入したが、他の短編も一気に読んでしまった。