レビュー一覧

大島弓子は怖い。。。本作は特にコワイ。リリカルで絵本のような画風で、地球は終焉を迎え、少女は老いさらばえ、人生は壊れ、恋は儚く消え失せる。狂気と不条理と。圧倒的に無情で暴力的とさえ云える展開。どうしてこんな残酷で恐ろしいものを描くんだろう。少女マンガって怖いなぁ。谷山浩子と話が合いそう。

どれも生きることの孤独さと寂しさ、その中にある小さなきらめきを描いた珠玉作ばかりです。哲学的です。

手放しのハッピーエンドでない話ばかりだけど、なるべくしてなったというか、こういう風になるしかなかったんだな、と思わせてくれる説得力があるので作品としては何度も読み返したくなります。あっさりした絵だからこそファンタジーとして受け入れられるのかもしれません。