レビュー一覧

６つの短編集。４つがつながってるアラブ。ひとつが「みずら萌え」のある方向け、もうひとつは明治初期の元侍エロで、３Ｐがお好きな方向け（「キスアリキ」の、透のご先祖様のお話らしい）。アラブを雑誌で読んだことがあって、ああ続きがあったのか、じゃあ借りるかと思って借りました。アラブ萌えはないとのことですが、いろいろお上手です（おとぎ話には多い、一部悲劇のラストです、ご注意を。まあ、最終的には幸せなのか）。ただ受けちゃん、ウエスト細すぎ、腿がふっくらしすぎな感じが気になる……。わたしは「みずら」のがよかったなあ。なんというか、まさかのタコ目線が……。「ヌタウナギ！？ 許せぬ！！」が、ガツンときて、５をつけてしまいました。ああ、イかせていっちゃったタコの一途な愛が、せつない………。

　金髪の貴族の末裔で美少年＆漆黒の髪のシーク／アラブと西洋の混血の美形の王子／オッドアイの王子tecとヨダレ物の超絶美の絡みです。たっぷり目の保養をさせて頂きました。　他には日本書紀系のが１話。この先生の大人気作「キスアリキ」の須木組のご先祖様の美形兄弟の話が最後に有ります。こっちは番外編で続いて欲しいですね。

相変わらず絵はきれい！でも表紙の雰囲気を期待すると拍子抜けします。まず表紙とサンプルの３人の話が物足りなかった。兄王子×金髪美青年前提の三角関係かと思いきや、弟王子に一夜いたぶられただけ。兄王子とはこれから始まる？ってとこで終わりです。合間にご先祖さまの話が入りますが、囚われの王子はあっさり陥落。捕らえたアラブの王子はひたすら受けに甘くて優しい。そしてこの作家さんの特徴というか、受けがみんな艶っぽい女顔と肢体で思考も女性っぽい。唯一最後に出てくる弁天だけは違ったかな？作家さんがアラブ萌えがないらしいので仕方ないけど、アラブの方をもっと膨らませて欲しかったなぁと。でも最後の須木のご先祖さまの話は、兄×弟のエピソードがちょっと気になったかな。かっこいいけど目付きがヤバい兄が気になりました。

絵の美しさは相変わらず、どころか更に磨きがかかって惚れ惚れするほどです。眼福ですね。お話もまとまっているので不足感はありませんが、短編ゆえの悲しさというか、十分な満足感は得られません。Ｈシーンは色っぽく、量として少ないということはないのですが、描かれるＨシーンのほぼすべてが（全部じゃありません）本命の相手ではなく、主人公が想いを寄せる相手とどうにかなるのはこれから…という含みを持たせたところで終わります。そこが何とも心残りな読後感でした。というわけで☆−１。とはいえ、隅々まで手抜きのない絵と短いながらも練られたストーリーはさすがは新田先生というほかありませんでした。

新田さん大ファンなのですが、最近の作品は受さまがだんだん女性化しているような…美しい男性X男性は眼福ですが、個人的に「春抱き」のように両方男らしいCPが大好物なのであまりに細い腰やしなやかなおみ足を見るとちょっぴり萌え↓です。「男弁天艶聞録」は「キスアリキ」の須木家のご先祖の話。透の壮絶な色気はここから始まってたのですね〜

雑誌でアラブのをチラッと読んだことがあり、話は良いが絵が濃い印象があり、あまり期待せず購入。…が、凄く良かった！最後の弁天の話は特にめちゃめちゃイイ！『冬の蝉』も読みたい〜！濃い印象の絵だったけれど話とぴったり！クセになる！ヤバ、この作家さんにハマりそう(///∇///)

全体的にはまぁまぁ良いです。あと…何だかタコさんが一番幸せみたい。彼（タコさん）純愛だな。めでたしめでたし♪

悪くはないけど、良くもない、といった印象です。短編ばかりなので、薄味というか、お互い引かれていくという展開に説得力がありません。性格で惹かれるっていうのがない。容姿で惹かれてその後くっつく、というのが、うーん。エロは良いと思います。

絵がすごくきれいで読みやすいですが、終わり方が微妙です。

アラブ・みずら・触手。本作の見どころはこんな感じに私の中では整理されてる一冊です。アラブと触手に萌えず、みずらに萌える、という作者様が描かれただけのことはあって、同じような嗜好の私には納得の描写。特に新田さんと触手って結びつかないんですけど、ちゃんと触手が活きてるのがさすがだなぁと。謎の生命体とかでもないし。やや女性っぽい受けは私もちょっと気になりますが、私としては邪魔になるほどでもないかな。